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投稿日:2020年12月18日

テーマ: 社会

理論で覚える国会の数字

みなさんこんにちは、受験ドクターの久米です。
10・30・40・60

いきなりなんだとお思いでしょうが、こちらは憲法の条文に載っている日数です。
それぞれ何を表しているかお分かりになりますか?
今回は社会の中で丸暗記になりがちな国会の数字について
どのように理論立てて覚えるかをお話したいと思います。

上の数字がそれぞれ何を表しているかを以下に解説しました。

10日①⇒内閣不信任決議が可決した後に、
内閣が衆議院を解散するか総辞職するかを10日以内に決める

10日②⇒衆議院での内閣総理大臣の指名後、参議院が10日以内に議決できなければ、
衆議院の議決が国会の議決になる

30日①⇒衆議院で予算や条約の可決後に、参議院が30日以内に議決できなければ
衆議院の議決が国会の議決になる

30日②⇒衆議院の総選挙の日から30日以内に特別国会が召集される

40日⇒衆議院の解散後40日以内に総選挙を行う

60日⇒衆議院での法律案の可決後に、参議院が60日以内に議決できなければ、
衆議院の議決が国会の議決になる

 

いかがでしょう。この数字を丸暗記するのはかなり厳しいと思いませんか?
ただ、こうやって並べてみると、共通の特徴に気がつきます。
内閣総理大臣の指名・内閣不信任などは10日です。
内閣は政治を行う行政権を担っています。
内閣不在の状況は好ましくないのでなるべく短くすることが必要です。
内閣に関することは緊急性が著しく高いので10日です。

また、衆議院の解散から総選挙までは40日と少し長くなっています。
選挙活動や公報に準備が必要なので衆議院総選挙までは少し長い40日と覚えましょう。

一番長いのは法律案で60日です。
法律案は一刻も早く成立させないと国政に関わるというものではありません。
法律案は緊急性が高くないので60日と覚えましょう。

国会の会期が延びすぎて予算が決まらないとか、
条約の可否の結論が出ずに相手国を待たせてしまうのはよくないことです。
特別国会や予算・条約はそれなりに急ぐので30日と覚えましょう。

社会に限らず、いろんなものを覚えるときに記憶が定着しやすいのは、

①エピソードで覚えられるとき

②理論立てて覚えられるとき

です。

①の例として、歴史の年代を覚えるときなどの語呂合わせが挙げられます。
語呂合わせがしづらい細かな数字の違いについては、
一つ一つをバラバラに覚えるのではなく、
今回のようにいくつかのものをまとめて、その違いを見つけると覚えやすくなります。

それではまた。受験ドクター、久米でした。

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