みなさんこんにちは。受験ドクターの久米です。
お子さんが中学受験された経験がない方は、受験校の決定に際し、
いつまでに何を決めればよいのか、全体像がなかなかつかめないと思います。
受験校決定までのおおまかなスケジューリングは以下となります。
保護者のスケジュール
②6年生の6月⇒行きたい学校に優先順位をつける、大まかな日程を決める
③6年生の夏休み⇒②に基づき、今まで行ったことのない学校を見学しておく
④6年生の9月⇒夏休み以降の模試の結果を受け、1月校や午前午後まで含め、
受験の日程を仮決めする
⑤6年生の11月⇒過去問の出来具合、模試の結果を見て④を修正する
⑥6年生の1月⇒1月校の結果、過去問の出来具合を見て受験校を最終決定する
今回は①~③について詳しくご説明します。
「①5年生まで⇒偏差値にとらわれずにいろいろな学校を見学しておく」
6年生になると、どうしても成績が気になり、偏差値で学校を選びがちになります。
偏差値で輪切りにして学校を選ぶのではなく、視野を広く持つためにも、
いろいろな学校を見学しておくことをお薦めします。
「ウチは父親と同じ学校に行かせたいので男子校しか考えていない」というご家庭も、
受ける/受けないとは関係なく、
共学校も何校かは見ておいた方がよいと思います。
共学校と比較することで、男子校の特徴が再発見できるからです。
また、大学附属校と大学附属でない学校(いわゆる進学校)についても、
同様の理由で、両方見ておくことをお薦めします。
いろいろな学校と言ってもどこを見ればいいか見当がつかない、という方は、
「自分が出かけられる日に説明会をやっている学校」に申し込みをされるのが良いでしょう。
コロナの流行で、予約なしで学校見学を行うことは難しくなりました。
その代わり、各中学校のホームページ上で、
映像を使用した学校紹介や説明会の録画配信が増えました。
お時間のある時にご覧いただくと、学校選びの参考になると思います。
「②6年生の6月まで⇒行きたい学校に優先順位をつける、大まかな日程を決める」
今までに見学した学校の中で行きたい学校を選び、優先順位をつけます。
受験日がかぶる場合は、優先順位の高い方を受けるとして、大まかな日程を決定します。
その上で、模試の偏差値を考慮し、いわゆる安全校の候補となる学校を決めます。
ほとんどの塾ではこの前後の時期に面談が行われますので、
第一志望に迷いがある、安全校をどこにすればいいのか分からないというときは、
塾の先生に面談でお聞きするのが一番です。
面談で相談できなかったことや納得できなかったことがある場合には、
客観的なセカンドオピニオンとして、
受験ドクターの無料学習相談 (0120-955-568)をご利用ください。
「③6年生の夏休みまで⇒②に基づき、今まで行ったことのない学校を見学しておく」
塾の先生との面談や1学期に行われた模試を経て、受験校の候補が出る時期です。
「人数が少ないぶん面倒見がとても良い学校」
「入学時の偏差値に比して大学進学実績がすぐれている学校」など、
偏差値表で高いところになくても「お買い得」な学校は多数あります。
夏休みの期間を利用して、塾の先生におすすめされた学校、
お子さんの実力からして確実に合格を見込める学校など、
新たに受験校の候補となった学校を見学すると良いでしょう。
次回のコラムで、9月以降の志望校選びについて詳しくご説明します。
それではまた。受験ドクター、久米でした。