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投稿日:2021年07月13日

テーマ: その他

受験校決定までのスケジューリング②

みなさんこんにちは。受験ドクターの久米です。
前回に引き続き、受験校決定までのスケジューリングをお話しします。

保護者のスケジュール

①5年生まで⇒偏差値にとらわれずにいろいろな学校を見学しておく 
②6年生の6月⇒行きたい学校に優先順位をつける、大まかな日程を決める
③6年生の夏休み⇒②に基づき、今まで行ったことのない学校を見学しておく
④6年生の9月⇒夏休み以降の模試の結果を受け、1月校や午前午後まで含め、
受験の日程を仮決めする
⑤6年生の11月⇒過去問の出来具合、模試の結果を見て④を修正する
⑥6年生の1月⇒1月校の結果、過去問の出来具合を見て受験校を最終決定する

前回は①~③について説明したので、今回は④~⑥について説明します。

「④6年生の9月⇒夏休み以降の模試の結果を受け、1月校や午前午後まで含め、
受験の日程を仮決めする」

1学期の模試は実力と偏差値が必ずしも直結しません。
どこの塾でも、6年生の夏休みに中学受験範囲の総復習を行います。
夏休み以前は総復習が終わっていません。
ですから、直近に習った単元は覚えているが、
しばらく触れていない単元は全くできないというお子さんが多いです。
総復習を行う前は、覚えていた部分がたまたま出題されれば
良い偏差値を取れますし、覚えていなかった部分が大量に出るとその逆となります。
総復習が終わった2学期以降の模試の方が信頼度は高いです。
その結果を見て、強気にチャレンジしていく受験をするのか、
公立は避けたいので確実性の高い受験をするのか、
受験校と受験の日程を仮決めし、
それに従って過去問を解いていくことになります。

「⑤6年生の11月⇒過去問の出来具合、模試の結果を見て④を修正する」
受験生は2学期に入ると、志望校の過去問を本格的に解いていきます。
時間を計って、答案用紙・問題用紙をコピーして、
できる限り本番に近い形で受けることになります。
この過去問の結果と、模試の結果によっては、志望校変更を考えることになります。
志望校変更の目安は以下の2点です。
A:模試の合格率20%以下が続いている。
B;11月時点で過去問の合計点が合格最低点の7割未満が続いている。

まずAについて説明します。
模試の合格率は最大で80%です。100%の表示はありません。
同様に、模試の合格率の最低は20%以下です。
15%や10%という数字は出てきません。
模試ごとに浮き沈みがあるのは当然ですので、
1回だけ20%でも、残りが50%なら志望校変更の必要はありません。
20%以下しか出ない場合、合格は難しいということになります。

次にBについて説明します。
入試の合格点は学校や日程によって異なりますが、
満点の55%~70%であることがほとんどです。
400点満点の学校で280点が合格最低点の場合、
11月時点で252点以上(合格最低点の9割)取れているなら、
入試までに合格点を取れる可能性は高いです。
224点(合格最低点の8割)取れているなら、
今後の頑張り次第では逆転できます。
190点(合格最低点の7割以下)しか取れていない場合は、
合格の可能性は高くありません。

AとBの両方にあてはまる場合は、志望校変更を考慮するべきです。
AとBのどちらか一方に当てはまる場合
(過去問では点が取れるが模試の合格可能性が低い、またはその逆)は、
その学校が第一志望なら変更せずに進んでよいと思います。
第二志望や第三志望の学校の場合は、状況によります。
塾の先生など、プロのアドバイスを聞いてみると良いでしょう。

「⑥6年生の1月⇒1月校の結果、過去問の出来具合を見て受験校を最終決定する」
受験校の決定については、最後まで迷われるご家庭も多いです。
1月校でよい結果が出ない場合、
今まで考えていなかった学校を新たに第一志望にする方もいますが、
過去問対策が大変になるので、あまりお勧めはしません。
新たに増やすとしたら安全圏の学校です。
受験校の順番を変更する(例:2/2に受けるはずだった学校を2/1に受ける)、
安全圏の学校の受験日程を増やすなどで調整した方がよいと思います。

今回は中学受験に慣れていないご家庭に向け、
一般的な志望校決定までのプロセスをお話ししました。
志望校のことでお迷いの場合は、
受験ドクターで行っております学習相談をご利用ください。。
それではまた。受験ドクター、久米でした。

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