みなさんこんにちは。受験Dr.の久米です。
今回は小学6年生のお子さんに向けて、理科・社会の暗記法をお伝えいたします。
9月に入り、過去問や模試などで、範囲のないテストを受ける機会が増えてきました。
この時期、よく聞かれるお悩みで
「1学期までの範囲の決まっているテストではいい点が取れていたが、
2学期になり範囲のないテストが中心になったら、途端に点が取れなくなった」
というものがあります。
「範囲のあるテストだと短期記憶で勝負できるが、しばらく時間が経つと忘れてしまい、
基本的なこともできなくなってしまう」
「コアプラスを2周して答えられるようになったのに、同じ問題が模試で出ると
できなくなってしまう」
上記のような、少し不器用だけど真面目にコツコツやるのが得意なお子さんに
おすすめの勉強法、それが「逆引き暗記法」です。
通常、理科や社会の一問一答式の問題集をやるとき、問題を読んでから答えます。
これが普通のやり方です。
「逆引き暗記法」では、「答えを見てその意味を自分で考える」という逆のやり方を行います。
例を挙げましょう。
【例題】
それぞれの産地で生産された食料品を使い切ること、食べきることを何と呼ぶか。
漢字四文字で答えなさい。(慶應湘南藤沢2021 抜粋)
【解答】
地産地消
この問題ができなかったとき、「地産地消」ということばを覚えるのは当然です。
しかし、同じ問題集を解いていたり、過去問をくり返してやったりすると、
記憶力の良いお子さんは、
「前から3番目にあったこの問題の答えは確か地産地消だったはず」
「SFCの間違えた問題の答えは地産地消だ」
などという間違った暗記法から答えを出してしまうことがあります。
そういう場合は、同じ問題集をくり返しやっても効果は出ません。
ここで逆引き暗記法の出番です。
【逆引き暗記法の例題】
地産地消とはどういうことですか
【解答】
それぞれの産地で生産された食料品を使い切ること、食べきること
範囲のないテストがどうも苦手だ、というお子さんは、
「できなかった問題の解答からその意味を答える」トレーニングをやってみてください。
普通に問題集をやるときよりも覚えることが多くなって大変ですが、
大きなメリットが2つあります。
①文章の表現が多少変わっても、答えることができること
②入試問題の用語説明記述に対応できること
社会や理科で用語説明の記述問題が出る学校を受験される方には特におすすめです。
それではまた。受験Dr.久米でした。