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投稿日:2024年09月17日

テーマ: 算数

ミスを防ぐ式の書き方・並べ方 中学受験算数

みなさんこんにちは。
受験Dr.の久米です。

算数のテストの時、「考え方は分かっていたのに間違えた」という経験、ありませんか?
今回はそういうミスを防ぐための算数の式の書き方、並べ方についてお話しします。
ポイントは4点です。

①同じ要素を縦に並べて書く
②単位をつけて書く
③何を比にしたかをメモする
④式の途中で下の段に行かないようにする
次の例題で、「小学生がやりがちな書き方」「ミスを減らす書き方」のそれぞれを説明します。

 

例題1

Tシャツが120枚ありました。全体の枚数の85%を定価で売り、残りはすべて
定価の2割引きで売ったところ、売り上げの合計は93120円でした。
Tシャツ1枚の定価はいくらですか。(2019年 桐朋)

A:小学生がやりがちな書き方
120×0.85=102 102×1=102 120-102=18 18×0.8=14.4 102+14.4=116.4 93120÷116.4=800

B:ミスを減らす書き方

ミスを減らす書き方

Aだと、枚数を出しているのか、売り上げを出しているのかがあいまいです。
また、式の途中で下段に移動しているので見づらくなっています。
Bだと、〇のついた数字が金額や売り上げを表していることが分かりやすく、
自然と思考が整理されていきます。また、テスト中の見直しもやりやすいです。

次の例題2では、ノートを用意して、自分で式を書いて問題を解いてみましょう。
制限時間は5分です。

 

例題2

2日間のお祭りで、ペットボトルのお茶を売りました。
このお茶を、2日目は1日目よりも1本あたり30%値下げして売ったところ、
2日目に売れた本数は1日目に売れた本数よりも180本増え、
1日目に売れた本数の 5/3倍となりました。
また、2日目の売り上げは1日目の売り上げよりも3150円増えました。
2日目はこのお茶を1本いくらで売りましたか。(2020年桐朋改題)

 

模範解答

1日目と2日目に売れた本数を出す

模範解答

このように、同じものを縦に並べて書くことで自分の思考を整理し、ミスを減らしましょう。

それではまた。
受験Dr.、久米でした。

算数ドクター