みなさんこんにちは、受験ドクターの桑田陽一です。
今回のテーマは「丸付け」について。
主に5年生以下向けですが、6年生にも参考になるところがあるかもしれません。
みなさん、家庭学習中に問題を解いたあと、「丸付け」をしますよね。
さて、そのタイミングは?いつ「丸付け」をするのが良いでしょう?
正解はたった1つ、解いたあと、すぐです!
そんなの当たり前!と思った人は、OK。
今回は、この後を読む必要は無いかもしれません…。
でも、家でやった宿題の丸付けを提出直前にしているような生徒、実はそこそこ見かけます。
集団塾時代は特にそうでした…。
丸付けをすぐやった方が良いのは分かっているけど、つい後回しにしてしまう…という人、結構いるのではないでしょうか?
あるいは、問題を解きさえすれば、丸付けなんて手の空いたときにやればいい!と思っている人もいそうです。
そもそも、算数の問題演習をする目的の1つは、
「自分の出来ないところをはっきりさせて、これから出来るように変えること」
です。
出来ないことが出来るようになるためには、まずは出来ないところがどこなのかをはっきりさせる必要があります。
「丸付け」とは、その「出来ないところをはっきりさせる」ための手続きですね。
単元学習中の練習問題なら、1問ごと。
計算や一行題の練習をするなら、1ページ分まとめて解いたあと。
過去問演習なら、1セットを時間を計って解いたあと。
丸付けするまでに、どれだけの問題をまとめてやるのが良いかは、演習の内容によって違います。
しかし、解くべき問題を解き終わったあとに、丸付けをするタイミングは、原則として問題を解いた直後です!
ゲームで遊んでいて、プレイしたあとすぐにはスコアが出ず、1時間後とか3時間後とか明日とかに表示されるようになっていたり、20回プレイした後にまとめて表示されるようになっていたりしたら、かなりイラッとしませんか(笑)?
丸付けを後回しにするのは、それと同じこと。
面白いゲームをプレイした結果としてのスコアは、誰だって気になりますね。
受験勉強中の問題演習の結果も、同じように気になるようでなくてはなりません。
結果に興味や関心が持てれば、すぐに丸付けをしたくなるはず。
丸付けを後回しにしてしまいがちな人、まずは、問題を解いたあと、
「ああ、この答が合っているのかどうか、気になって気になって仕方がないや!」
と思い込むところから始めてみましょう。
「そんなことでうまくいくの?」と思うでしょうが、むりやり思い込み法、意外と効くのです。
そして、丸付けをした結果、出来たと思ったのに間違っていたら、きちんと悔しがって下さいね!
自分をだますようにしながら、少しずつ良い心構えを取り入れていくと、知らないうちに勉強の流れが変わります。
気がつけば、大きな模擬試験が終わった後には、すぐに答え合わせをしたくなっているはず。
そこまで来れば、勉強の姿勢については一安心。
算数の内容自体も大切ですが、正しいフォームを身につけて勉強に取り組んでいきましょう。
今回はここまで。