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投稿日:2017年12月01日

テーマ: 算数

12月の模擬試験後は冷静な現状分析を

みなさんこんにちは、受験ドクターの桑田陽一です。

今日は12月1日。2月1日のちょうど2か月前という日を迎えました。
6年生のみなさんは、日々少しずつ緊張感や不安感が高まってきていることでしょう。

12/3(日)の首都圏模試、12/10(日)の合格力判定サピックスオープンや合不合判定テストを最後に、偏差値が算出される大規模な模擬試験は、ほぼ終了します。

このタイミングで大変重要なこと、それは現状の分析と今後の学習方針の決定です。

12月の試験の結果が出たら、9月以降の試験結果も踏まえ、科目ごとに、志望校との距離を冷静に測る必要があります。

 平均偏差値が志望校の数値と比べてどの程度上下した位置にあるか?
 上がり調子か、下がり調子か?
 波が大きいか小さいか?

こんな辺りが重要な要素。

一般に、受験生本人はどちらかと言えばやや楽観寄りに、そして親御さまはやや悲観寄りに考えるケースが多いように感じています。

楽観的すぎるのはもちろん危険ですが、悲観的すぎて「あれもこれもやらなくては…」となるのも、同じくらいよろしくありません。
「このまま順調に伸びれば合格に届きそうだ」という冷静な判断も、今後の学習方針を決めるにあたっては重要です。

とはいえ、ご家庭では、客観的な評価に迷われることが多いでしょう。
ドクターにお通いであれば、ぜひ担当の先生にお尋ね下さい。

さて、そんな中で、4科目のうち、1~2科目は手応えが得られてきたという受験生も出てきているはずです。

はっきりと弱点になっている科目の勉強の仕方は、既にいろいろなところで語られています。
この後は、算数に手応えが得られつつあるという受験生が、この先、どのような方針で勉強をしていくのが良いかについて、お話ししたいと思います。

力を出せば志望校に届きそうだとなってきた場合、直前期だからといって、あまり変わったことをしようと意識してはいけません。
「さらに大きく力をつけるため」というよりも、「試験日まで力を維持し、あと一伸びするため」に勉強するという考え方が良いでしょう。

まずは、これまでに続けてきているような、塾の授業の復習や類題演習など、当たり前のことを淡々と進めていくことこそが、最も大切なことになります。

その上で、もう少し積極的な演習をしたいということであれば、志望校に限らず、幅広い入試問題に取り組むことをお勧めします。

志望校の過去問は、12月から1月にかけて、そろそろ1度は実施済みとなってくるはずです。

算数の場合には、志望校の傾向に似ているかどうかということにはあまりこだわらず、適切なレベルの入試問題を「乱読的」に演習することも、力の付いてきている受験生にとっては効果的です。

「有名中問題集」や「銀本」など、主要校の入試問題が収録された問題集がお手元にあるご家庭も多いでしょう。
志望校の過去問に取り組むときのように、年度ごとにまとめて解く必要はありません。
「簡単には解けそうもないが、手はつけられそうだ」というレベルの問題を1題単位でピックアップして演習する形が良いと思います。
単に、この問題が面白そうだという観点も悪くありません。

具体的にどの問題が良いのか迷う場合には、ぜひドクターの先生に相談して下さい。

なお、幅広い入試問題演習が効果的というのは、他教科には必ずしも当てはまりませんので、その点はご注意下さい。

本格的な冬の深まりとともに過ごす大切な2か月間です。
健康には充分留意して、頑張っていきましょう。

算数ドクター