みなさん、こんにちは。受験ドクターの桑田陽一です。
2月も半ばとなり、2018年度の中学入試も一段落しました。
ついこの間まで、「直前期」として旧6年生は勉強に励み、
入試本番に立ち向かっていたところです。
中学受験の世界では、2月が新年度。
みなさんにとっては、「新6年生」や「新5年生」として、新たな学年での学習がスタートしたところですね。
あるいは、この2月から本格的な中学受験の準備を始めたところという人もたくさんいることでしょう。
今回は、新年度を迎えたこのタイミングで、算数の学習について意識しておいてほしいことを2つお話ししたいと思います。
① 毎日の計算・一行題演習の習慣づけを
SAPIXであれば「基礎力トレーニング」だったり、予習シリーズでは「計算」だったりと、どこの塾で勉強するにしても、計算や一行題を集めた演習教材が用意されていると思いますが、平常授業のカリキュラムの学習に追われ、日々の基礎練習まで手が回らないという声をよく耳にします。
新年度に入ったばかりのこの時期、ぜひ、毎日のスケジュールに基礎練習の時間を組み込みましょう。
算数という科目には、毎日少しずつ触れることが重要です。それによって、算数感覚を維持し、徐々に高めていく…。どこか、楽器やスポーツの練習に似たところがあると感じています。
毎日算数に触れるといっても、5年生以下であれば、平常授業のカリキュラムに沿った単元学習の時間を家庭で取るのは、他の科目とのバランスも踏まえて週2日くらいで済ませることが出来れば理想的。
その他の日にも算数に触れるためのツールとして、基礎練習用の教材を活用しましょう。
年度が替わったばかりの今こそ、習慣づけるチャンス。
毎日、開始時刻を決めて、スケジュールに組み込んでしまうのがお勧めです。
② 前学年の苦手意識や不安はいったんリセットする
この2月に勉強を始めたのではなく、前年度以前から中学受験の準備を始めていたみなさんは、多かれ少なかれ、これまでに学習した中に、不安や苦手を感じる単元があると思います。
新年度のカリキュラムが始まってしまった今、それらは一体どうしたら良いのでしょう?
とりあえず…。
前の学年で残してしまった不安や苦手は、いったん忘れましょう。
それはもう、きれいさっぱりと。
せっかく迎えた新年度、まずは、毎週の学習内容に集中することが、結局のところ苦手の克服につながります。
これまでの不安や苦手の穴埋めをしながら、さらに新しい内容の学習も並行して進めていくというのは、あまり現実的ではありません。
多くの塾では、学年が進むに連れて少しずつレベルを上げながら、同じ単元の学習を定期的に繰り返す「らせん型」のカリキュラムが組まれています。
新年度のカリキュラムを消化する中でも、自然にこれまでの苦手の確認・穴埋めを行う機会を持つことになるのです。
6年生であっても、夏前までのしばらくの間は新しい単元の学習が続きます。新出単元が残っている間は、目の前のカリキュラムをしっかりと理解することのみを考えて、勉強を進めていきましょう。
もちろん、長期の休みや連休など、まとまった時間が取れるときに、単元を絞って集中的に対策することは効果的。
具体的に、どの単元をどのような教材を用いて対策するのが良いかは、ぜひ、受験ドクターの先生に相談して下さいね。
今回は、ここまで。