みなさんこんにちは。受験ドクターの桑田です。
中学受験の世界では、2月が新年度のスタート。塾ではちょうど新学年としての勉強が始まったところですね。
今回は新年度にあたって、ズバリ「成績の上がる勉強法」についてお話しします。
成績の上がる勉強法を構成する要素は3つ。さっそくご紹介します。
① 「きちんと」解く
② 「きちんと」丸付けをする
③ 「きちんと」解き直す
「えっ、そんなことなら、とっくにやっている!」と思った人も多いかもしれません。
でも、本当にできているのかどうか、新年度を迎えたこの機会に念のため確認してみませんか?
①「きちんと」解く
単に解くだけではなく、「きちんと」解くとはどういうことでしょうか?
言いかえれば「自分の頭を使って」解くということです。
例えば、塾の算数の宿題に取り組むとき。
あとちょっとで解けそうなんだけど、何か忘れてしまって解ききれない。
そんなことはよくあります。
そんなときには授業ノートや解説を参考にするでしょう。
見たら、思い出してすぐ解けた!ということもたくさんありますね。
分からないことが出てきたときにノートや解説を参考にするのは、もちろん問題ありません。
ただ、それで解けたとしても、自力で解いたのではありませんね。
そんな問題は、「きちんと」解けたことにしてはいけません。
ましてや、自分の頭で考える前から、ノートやテキストを見て問題を解くようなことをしているとしたら、それはもちろん「きちんと」解いていないのです。
みなさん、解ける問題は自分の頭を使って「きちんと」解けていますか?
②「きちんと」丸付けをする
「丸付け」という作業は「×付け」でもあります。
きちんと解けた問題には○をつけ、そうでない問題には×をつけなくてはなりません。
そんなの、当たり前?
①で例に出した、ノートや解説を少し参考にしたら出来た、という問題につける印は○ではありませんね。
自力で解けなかった時点で一回は×をつけ、その後に解けたときに青丸をつけるなど、きちんと解けた問題と区別出来るようにしておかなくてはなりません。
中には、答え合わせをしてみたら違っているので、もう一度やってみて正解が出たというとき、前の答えを消しゴムで消して新しい答えに書き直し、そのまま○をつけてしまう生徒もいます。
今までそんなことは一度もしたことがない!と胸を張って言える人、実はかなり少ないのではないでしょうか。
③「きちんと」解き直す
×がついたけれど、復習したら理解出来たという問題は、解き直しをすることが重要です。
解き直すとは、もう一度自力で一から解いてみること。
時折、解説の式を見ながらそれを赤ペンで写してみたり、中には赤で答だけを写して、直しをしたことにしている人が見受けられます。
理解出来たと思ったら、解説を閉じて問題だけを見ている状態で、もう一度解き、本当に解けるようになっているかどうかを確かめましょう。
数値換えの問題が用意されているようなら、解き直しの代わりにそちらに取り組むのも良いですね。
● 「きちんと」解く
● 「きちんと」丸付けをする
● 「きちんと」解き直す
これだけ取り出すと、簡単そうで当たり前のことのように見えるかもしれません。
しかし、細かく確認してみると意外と出来ていない人が多いものです。
実はそれなりに大変なことであって、これらが「きちんと」出来るのならば、必ず成績向上につながります。
新年度、まずは足元の勉強法を見つめ直してみませんか?
本日はここまで。