受験ドクターの桑田陽一です。2月の講師ブログをお届けします。
中学受験の世界では2月が新年度。
集団塾に通うみなさんは、新学年として3週目の内容に入るところでしょうか。
そんなタイミングでお送りする今回は、新6年生のみなさんに、
前期の理科の学習法としてお勧めの習慣を1つだけお伝えします。
新6年生 前期の理科の学習法
一言で言えば
「毎週の塾の授業の前に、5年のテキストを見直しておこう!」
ということです。
6年生前期のカリキュラムは、5年生までに学んだ内容を復習しつつ、より深めていくような構成になっています。
例えば、SAPIXのカリキュラムならば、昨年度と今年度の「年間学習法」を見比べてみると一目瞭然です。
630-02~03で学ぶ「植物のはたらき」の内容は、昨年度の530-05~07に対応していることが分かるでしょう。
この単元に限らず、SAPIXの教材は、「年間学習法」を見ると5年と6年のテキストの対応関係がとても分かりやすくなっています。
それと比べると予習シリーズの場合には少し分かりづらいのですが、
6年上巻の5回までで新出事項は一通り学習し終わり、
その後は5年までの内容をまとめ直す総合的な内容に変わります。
例えば6回の「植物総合」は、概ね5年上巻11回から13回の内容に対応しています。
ともあれ、6年のカリキュラムがスタートしたばかりのこのタイミング、前期の理科の学習方針として大切なのは、
「5年までの学習で残った苦手単元の穴埋め」
です。
理科という科目は、物理・化学・生物・地学とさまざまな分野が集まって出来ています。力学と植物なんて、同じ理科なのにずいぶん違った単元ですね。
よほどの理科好きでない限り、5年までに一通りの学習を終えただけでは、苦手な単元、理解が不充分な単元が数多く残っている方が普通です。
これから夏期講習前までの間は、各単元の2周目の学習期間として、「苦手な感じが残る単元の理解度を高めよう」という目的を明確にして、毎週の学習に臨むことが重要になります。
そのためにお勧めしたいこと。
それが、
「授業の前に、対応する5年のテキストを見直す」
ということなのです。
もちろん、毎週30分~1時間という時間を取って5年の復習にあてられれば理想的ですが、
算数や社会に使う時間も必要。
そこまでの時間は取れないという人が多いでしょう。
それならば10~15分でも大丈夫。練習問題までガッツリと解くことまでしなくてもOKです。
ともかく、毎週これから受ける塾の授業に対応した5年のテキストの本文部分だけでも、サッと見返す時間を確保しましょう。
知識単元ならば、重要な用語にはどんなものがあったか?忘れているものはないか?
計算分野ならば、基本問題の解法は頭に残っているかどうか?
授業前にサッとでも見返して苦手ポイントを再確認してから授業に出るのと、
特に何も準備をせずにただ何となく聞くのでは、授業での理解度が格段に変わります。
苦手と思っている単元の授業前こそ、5年のテキストの見直しを。
塾での学年が変わり、新鮮な気持ちでやる気が高まっているはずの今こそ、ぜひ試してみて下さい!
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