今回のお題は
『大人の論理はこどもには通用しない』
例えば
「中学受験をしたいと自ら言い出した生徒ならば、学習に懸命に取り組むはず」
これは大人の論理
「学習に取り組まないのであれば、中学受験はやめるべき」
これも大人の論理
こどもからすると
「中学受験はしたい、でもずーっと勉強するのは大変だし、テレビ・ゲームを我慢するなんてイヤだ」
「勉強は嫌い、でも塾は楽しいからやめたくない」
大人の論理が通用しない生徒は圧倒的に男子が多いようで、親と息子のバトルが絶えないというお悩みを月に数回は学習相談のお電話で耳にします。
本人の好きなようにさせていたら、安定した家庭学習なんてものからかけ離れてしまいますし、甘えを増幅してコントロールがきかなくなります。
でも、力尽くで机に向かわせたら、集中せずにイヤイヤ・ダラダラの学習になり、何一つ身につかないのは目に見えています。
どうすべきか?
当面は、ガス抜きの意味も込めて、1日のうちに本人の自由時間を設定してあげることです。
その時間帯は何をしようが自由。一切干渉しない。
遊んだあとの方が集中して取り組む生徒は案外います。
でも、それで解決するくらいなら、悩まないはず。
自由時間を延長してもっと遊びたがるような生徒の場合は、親ではない第三者が管理した方が上手くいきます。
塾の先生に任せるのがいちばんでしょう。
少なくとも、先生と生徒という関係なので、生徒はある程度のことを聞き入れますし、バトルも起きませんから。
私自身も、そのような生徒の管理をご家庭から任されたことは多々あります。
中には手強い生徒もちらほらいましたが、生徒からどれだけ信頼されていたかで結果の良し悪しが決まるように思います。
塾の算数の先生って、算数を教えられるだけじゃ務まらないんです。
さて、今回のお題『大人の論理はこどもには通用しない』は次回にも関連します。
次回は、毎年この時期に繰り広げられるGWをめぐる担当生徒(6年生)との戦いについて。
今年も戦線布告します。 ・・・絶対海外には行かせませんから。