みなさん、こんにちは。 海田真凜です。
今回のテーマは
「割り算でのつまずき」
テストでA÷Bと計算すべきところをB÷Aと逆にわってしまうことがある
できるときもあれば、できないときもあり、本当にわかっているのか怪しい
こんなときの対策方法は
「何を何でわるのか?」のうち、「何でわるのか?」を正しく認識させる
具体的に見ていきましょう。
割り算の2つの意味①
割り算には2つの意味があります。
1つ目は、倍数関係をとらえるもの。
先程の例と同じ、「AはBの何倍か?」を求める割り算です。
割合の学習が始まると頻繁に登場します。
このタイプは、もとにする量でわる、つまりBでわるので、A÷Bとなります。
「三角形ABCの面積は三角形PQRの面積の何倍ですか」
もとにする量は三角形PQRの面積
よって、三角形PQRの面積でわります。
㋐:三角形ABCの面積 36㎠,三角形PQRの面積 12㎠
この場合は 36÷12=3倍
㋑:三角形ABCの面積 12㎠,三角形PQRの面積 36㎠
この場合は 12÷36=倍
割り算の2つの意味②
2つ目は、単位当たりの量を求めるもの。
「1.2mの重さが0.9kgの針金の、1m当たりの重さは何kgか?」を求める割り算です。
このタイプは、単位当たりを求めるため、その単位の数値でわる、
つまり、1m当たりを求めるため、1.2mでわります ( 0.9kg÷1.2m )。
「1.8mの重さが1.5kgの針金の、1m当たりの重さは何kgか?」
1m当たりを求めるため、1.8mでわります。
1.5kg÷1.8m=kg
「1.8mの重さが1.5kgの針金の、1kg当たりの長さは何mか?」
1kg当たりを求めるため、1.5kgでわります。
1.8m÷1.5kg=1.2m
大小関係に惑わされない
取り扱う数値が整数までの学年は
割り算の文章題は、大きい数÷小さい数、で答えがわりきれるようになっています。
ゆえに、条件反射的に大きい数を小さい数でわってしまうお子さんが多いのは事実。
小数や分数まで数値の範囲が広がると
「何を何でわるのか?」を判断するにあたり
・数値の大小関係
・わりきれるか否か
という、これまでの判断基準が通用しなくなります。
これを機に、誤った判断基準は捨てて
上述の「何でわるのか?」の正しい判断基準を身に着けてください。
それでは、また~