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投稿日:2016年05月03日

テーマ: お悩み解決 / 算数

間違いだらけな算数の復習方法

10年前のある日、突発的に花粉症になりました。

それまでは「大変だなぁ、つらそうだなぁ」と慈悲の眼差しを向けていたのに

 

まさか、自分がその眼差しを向けられる側になろうとは。

鼻よりも目が・・・  痒くて痒くて痒くて痒くて痒くて痒くて、もう、エンドレス。

目専用のシャワーとかあれば、どんなにラクか。

1

 

同じく花粉症に悩まされているS先生がポツリと

 

「“日本からのスギ撲滅”という公約を掲げる政党があれば、絶対に投票する」

ホント、切実です。

 

授業にボックスティッシュを持参し

製紙業界の売上に貢献する勢いで鼻をかみ続けています。

生徒さんも集中を持続するのが難しいでしょうが、みんなよく頑張っていますね。

春のあいだの辛抱です。お互いに。

 

 

さて、本題に移りましょう。

今回は「塾の授業で習ってきたはずの算数。でも、家で問題演習をやらせると解けない。」

というお悩みに対し、即効性のある解決方法をお伝えします。

 

 

< まずは簡易診断 >

今日、お通いの塾で算数の授業を受けてきたお子さん。

帰宅時刻は21時前後でしょうか。

6年生ともなると、22時頃に帰宅するお子さんが多いことでしょう。

 

ここで質問です。

今日受けてきた授業内容の復習、いつ行いますか?

該当する□に✔を入れてください。

 

□ 帰宅後少し取り組み、手がつけられなかった残りは翌日行う□ 今日はもう遅いので、翌日しっかり時間をとって行う

□ 土日のまとまった時間がとれるときにじっくり行う

□ 次の授業の前日に、あわてて宿題とともに行う

□ テストが近くなったら一気にまとめて行う

□ 気が向いたら行う

□ 授業の復習なんてしない♪

 

どれに✔がつきましたか?

実は、どれもダメなんです。

「しない♪」という選択肢は論外として、あとはどれも復習のタイミングを逸しています。

 

 

< 授業の復習はいつやる? >

かの有名な「エビングハウスの忘却曲線」によれば

人間は覚えたことを

20分後には42%忘れ

1時間後には56%忘れ

1日後には74%忘れ・・・

2

何もせずに1日たつと26%しか覚えていないわけです。

ヒトの頭脳って、複雑で高機能だと思っていましたが。

もうちょっと頑張ってくれよ~って感じですね。

 

こんな風に順調に忘れてしまう♥ 困った頭脳のために

“授業の復習”はいつやるかというと

今日受けてきた授業内容の復習は、今日中に終わらせる。

もっと言えば、塾に残ってその場で、もしくは帰宅後すぐに、

もしくは帰宅の道すがら終わらせる。

これが鉄則です。

 

え、帰宅の道すがらなんて、できっこないでしょ。

そう思われた方は、おそらく

“算数の授業の復習” = “問題を解いて答えを求める(問題演習)”

という図式を思い描いているはず。

その図式はポイッと捨てちゃってください。

 

 

< 授業の復習はどうやる? >

では、正しい“算数の授業の復習”って、どんなやり方なんでしょう。

 

算数という科目の特質上、計算して答えを求めるという過程を避けて通ることはできません。

ただし、“授業の復習”では、その計算して答えを求めるという過程は必要ないんです。

 

頭の中での反芻(はんすう) 

これで十分です。

 

授業で取り扱った問題すべてについて

(1)どのように解くか ~ 根本原理・解答方針

(2)どのような順番で式をたてるか ~ 解き方の手順・立式

(3)覚えるべき知識や公式があるか ~ 知識・公式の暗記

この3つを頭の中で確認してください。

もちろん、授業用ノートや授業中の書き込みは一切見ずに、ですよ。

 

そして、頭の中で確認した内容が正しいかどうか、

授業用ノートに書かれた内容とのすり合わせを行ってください。

 

これが正しい“授業の復習”のやり方です。

 

 

< まとめ >

今日、お通いの塾では算数の授業。

塾に残って、もしくは帰宅後すぐに、もしくは帰宅の道すがら、授業内容を頭の中で反芻。

時間にして20分程度の“授業の復習”。

これを行うだけで、翌日の定着度はまったく違います。

翌日は時間をとって、実際に手を動かして問題を解ききる練習を行います。

 

授業 ⇒ “授業の復習” ⇒ 問題演習

お通いの塾での授業とご家庭での問題演習の間にはさむ“授業の復習”を正しく行うこと。

これが算数における定着率アップの秘訣です。

ぜひ取り組んでみてください。

プロ講師直通ホットライン 0120-955-568