みなさん、こんにちは。 海田真凜です。
入試期間真っ只中。
もう既に入試を終えた受験生も
まだ入試が続く受験生も
すべてが終わって振り返ったときに
「中学受験をしてよかった」
そう思ってくれることを願っています。
さて、いよいよ新学年がスタートします。
毎年この時期にお伝えしている
「新学年を迎えてからの学習の留意点」について語ろうかと思ったのですが
ちょうど去年の今頃のブログに書いていました。
というわけで、方向転換。
今回のお題は
「正答率30%の壁を突破するには」
算数に真面目に取り組んでいて、成績もまずまず。
できればもうひと伸びしたいけど、そこがなかなか突破できない。
そんな状況にいるお子さん向けのお話です。
では、いきましょう。
いきなり結論
結論から先にお伝えします。
端的に言えば
「わからなくてもとりあえずやってみる」
算数の問題を解くときに常に心掛けてほしいことです。
どういうこと?
問題文を読んでみて
どう解けばいいのかわからない
何をすればいいのかわからない
正答率30%の問題を得点できる生徒Aと得点できない生徒Bでは
こんな状況のとき、とる行動が異なります。
生徒Aの行動パターン
わからない問題に遭遇したとき
Aの生徒たちは、ちょっと考えて手を動かし始めます。
解き方がわかったうえで手を動かしているわけではありません。
よくわからないけど、とりあえずやってみる。
何の躊躇もなく、一手目に踏み出しています。
そして、いろいろと試していくうちに
情報が増えていき、徐々に解答方針が立っていく。
勿論、トライアル&エラーを繰り返しても方針が立たず
結果、解き切れない場合もあります。
でも、その試行を繰り返した経験値はとても大きく
初見問題への対応力が養われていきます。
生徒Bの行動パターン
一方、Bの生徒たちは
わからない問題に遭遇すると
考え込む ⇒ 一向に手が動かない ⇒ 解説を待つ
Bの生徒たちに言わせれば
「何かしろって言われても、どうすればいいの?」
「解き方、わからないんだもん」
ごもっとも。
その気持ちはよくわかります。
自身が受験生のときは、まさにそのタイプでしたから。
でも、解き方がわからない問題の一手目のハードルをクリアしないと
正答率30%の壁は突破できないんです。
練習しましょう
以下のような問題で、一手目に踏み出す練習をしましょう。
あくまでも、一手目の練習です。
解けなくても構いませんよ。
【問題1】
一の位が0ではない3桁の整数Aを考えます。
Aの一の位の数字と百の位の数字を入れかえてできる整数をBとします。
たとえば、Aが592のとき、Bは295です。A×Bが100の倍数であるようなAをすべて答えなさい。
【問題2】
定規である長さの線を引きました。
この線を2等分、3等分、4等分、…した点に順番に印をつけていきます。
ただし、すでに印がある点には新たな印をつけません。
60等分したとき、新たにつけた印は何個ですか。
【問題1】
100の倍数なので、100を素因数分解して2×2☓5×5より
AとBに2と5がどう含まれるかを調べましょう。
素因数分解に思いが至らなかった場合には
思いつくままAとBの組合せを書き出して、A☓Bを求めることで
100の倍数になるための条件を読み取ってもよいでしょう。
【問題2】
2等分、3等分、4等分、…と実際に作業してみることです。
作業を通じて、新たに印をつけるところの規則を読み取りましょう。
全体の長さを1として
等分点を分数で表すと、規則が見えてくるはずです。
一応、答えを載せておきますね。
【問題1】 275,425,524,528,572,576,675,825
【問題2】 16個
とりあえず、でいいんです
こんなことをして答えが出るのだろうか?
という思いが一手目を躊躇する原因なのであれば
その躊躇は不要です。
こんなことをして答えが出るかは
やってみなければわからないのです。
また、何か良い方法があるのでは?
と考え込むのもほどほどに。
良い方法があるかどうかも
やってみなければわからないのです。
とりあえず試してみる、調べてみる、書き出してみる。
その意識をもって「わからない問題」に取り組んでいきましょう。
おしまい。
それでは、また~