みなさん、こんにちは。 海田真凜です。
夏期講習を終え、8月末の模試の結果が出ました。
学習相談を受けていると
この時期、一気に増えるご相談内容があります。
何か、おわかりですか?
それは 「転塾について」
夏休み、頑張ったのに
模試の結果は・・・
通っている塾にウチの子は合わないのでは?
転塾をするならどの時期がよいのか?
そんなご相談が多くなります。
それに対するお答えとして、今回のお題は
「転塾を考える前に」
では、いきましょう。
落ち着いて現状分析
冒頭でお話ししたように
転塾を考える理由のほとんどが、成績の伸び悩み、もしくは下降、だといえます。
もし、成績の伸び悩みや下降が理由なのであれば
転塾を考える前にやるべきことがあります。
それは、現在お通いの塾でなぜ成績が上がらないのか
その原因をはっきりさせ、対策をとる、ということです。
学習の取り組み方は従来のまま変えずに、通う塾だけ変えても
結果として成績は横ばいというケースはありがちです。
では、成績が上がらない原因をどうやって突き止めればよいか。
以下の3つのチェックポイントで判断してください。
チェックポイント① 授業内容の理解度
今日受けた授業の内容を正しく理解できているか?
まずはそこからチェックです。
これまでの経験上
成績不振の原因のほとんどがここに当てはまります。
塾からの帰宅の道すがらでも、帰宅してからでも構いません。
どんな問題に取り組んだかを口頭で説明させてください、
テキストの問題を見ながら
解答方針と解く手順を説明できればOK。
もし、授業内容の理解度が不十分な場合には
・塾の先生に質問する
・個別指導や家庭教師で補う
・ご家庭で親御様が親塾を開く
etc.
何らかの手段で正しく理解させる必要があります。
ここが抜け落ちていると
どんなに問題演習を積んでも、上滑りを起こすだけです。
「正しい理解なくして、成績上昇なし。」
チェックポイント② 家庭学習での問題演習量
受けてきた授業内容を定着させるために
ご家庭でも問題演習に取り組む必要があります。
ここでチェックすべき点は
塾から出されている宿題をこなしているか?、ということではありません。
授業で学んできた問題を自力で解ける状態にするための演習量が確保できているか?、です。
定着させるための演習量が確保できているのであればOK
もし、確保できていないのであれば
・演習量を増やす
・取り組む範囲を絞る
のどちらかで対応する必要があります。
「適切な問題演習量なくして、成績上昇なし。」
チェックポイント③ 既習テーマの復習
チェックポイント①と②の対策がとれれば
少なくとも、週単位のテストの成績は上向きます。
チェックポイント③は、中長期的な定着に向けての対策です。
3週間前、3か月前に学習した内容を復習する時間をとっているか?
塾によっては、総合回が設定してあったり
季節講習の内容がそれまでの復習になっていたり
既習テーマを復習する機会があるかもしれません。
ただ、既習テーマの復習は
1週間の学習サイクルに組み込むのがベスト。
毎週回していく方が有効です。
その週の学習内容を定着させるだけでも目一杯で
既習テーマの復習の時間はなかなかとれない、という声が多いのも事実。
でも、まずは週末に30分確保することからスタートしてみてください。
3週間前の学習テーマに15分、3か月前の学習テーマに15分。
その当時は解けていた問題も、きれいに抜けている、なんてことはザラです。
15分ずつで確認できるところまで確認する。
この30分の積み重ねが、いずれ目に見える成果となって返ってきます。
「既習テーマの復習なくして、成績上昇なし。」
それでもダメなら・・・
上記のように
まずは現在お通いの塾で成績が上がらない原因を明確にする
そして、改善すべく、対策をとる
それでも成績が上向きにならないのであれば
そこで初めて、お通いの塾が合わないのかもしれない、という考えが出てきて
本格的に転塾を検討する
この順番で進めてみてください。
おしまい。
次回は、本格的に転塾を検討する際の留意点についてお伝えします。
それでは、また~