みなさん、こんにちは。 海田真凜です。
算数の問題を解くにあたって
絶対に避けられないのが計算。
計算は、減らせるものなら減らしたい。
計算は、ラクな方法があるならそちらを選択したい。
それが問題を速く、正しく解くことにつながります。
ということで、今回のお題は
「ちょっとした計算の工夫①」
ここでいう“計算の工夫”とは
いわゆる純粋な計算問題で行う“計算の工夫”ではありません。
計算問題で行う“計算の工夫”の代表例は
分配法則の逆を利用して、まとめて計算する手法。
12✕11+23×11-15×11=?
という計算問題であれば、みなさん
12✕11+23×11-15×11=(12+23-15)×11=20×11=220
というように、まとめて計算するでしょう。
今回はこのような手法ではなく
算数の問題を解く過程で登場する、ちょっとした計算の工夫です。
本当にちょっとしたことです。
でも、塵も積もれば山となる、というように
些細なことの積み重ねで、結果として解くスピードに差がついてしまうのも事実。
では、いきましょう。
割合を比に直す
5年生のお子さんは、夏休みあたりから比の学習に入り
これまで様々な単元について、比を用いた解法を学んできたかと思います。
で、比の学習の初期に取り組んだ問題、覚えていますか?
AはBののとき、A : Bは?
これを、1 : = : = 5 : 6
と解いているのであれば、このあとの手法をぜひ身につけてください。
この問題は、何も書かずに3秒でポンっと答えを出しましょう。
まず、割合を示しているのは、
何のかというと、Bの
ここで、Bのとは、Bを6個に分けたうちの5個分ということ
よって、AはBのとは、Bを6個に分けたうちの5個分がAということです。
というわけで、A:Bは5:6 となります。
この意味がわかるのであれば
あとは機械的に解いて構いません。
合言葉は「の」の前は分母
割合を示す数の前には、必ずひらがなの「の」があります。
この「の」の前にあるものが、分母と同じ数の比になるわけです。
Bのなので、Bは分母の⑥、Aは分子の⑤
よって、A:B=5:6
こんなふうに、問題文を読む過程で
瞬時に比を求めることができます。
トレーニングしましょう♪
では、以下の問題文を読んで、瞬時にA:Bを求めましょう。
[1] AはBの
[2] Aの倍がB
[3] 買い物に行き、Aさんの使った金額はBさんが使った金額のでした。
[4] A君の持っているカードのをB君は持っています。
[5] A組の人数はB組の人数の75%にあたります。
さて、瞬時にA:Bを求めることができましたか?
[1] Bが分母の③、Aが分子の②より、A:B=2:3
[2] 帯分数は仮分数に直します。
AのがBなので、Aが分母の⑨、Bが分子の⑪より、A:B=9:11
[3] AはBのなので、Bが分母の⑦、Aが分子の⑤より、A:B=5:7
[4] AのがBなので、Aが分母の⑧、Bが分子の⑦より、A:B=8:7
[5] 75%=0.75=です。
よって、AはBのなので、Bが分母の④、Aが分子の③より、A:B=3:4
いかがでしたでしょうか。
ちょっとしたことなので、取り組むのにハードルは高くありません。
試してみてください。
おしまい。
それでは、また~