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投稿日:2020年11月30日

テーマ: 算数

ちょっとした計算の工夫①

みなさん、こんにちは。 海田真凜です。

算数の問題を解くにあたって
絶対に避けられないのが計算。

計算は、減らせるものなら減らしたい。
計算は、ラクな方法があるならそちらを選択したい。
それが問題を速く、正しく解くことにつながります。

算数20201130_01
ということで、今回のお題は
「ちょっとした計算の工夫①」

ここでいう“計算の工夫”とは
いわゆる純粋な計算問題で行う“計算の工夫”ではありません。

計算問題で行う“計算の工夫”の代表例は
分配法則の逆を利用して、まとめて計算する手法。

12✕11+23×11-15×11=?
という計算問題であれば、みなさん
12✕11+23×11-15×11=(12+23-15)×11=20×11=220
というように、まとめて計算するでしょう。

今回はこのような手法ではなく
算数の問題を解く過程で登場する、ちょっとした計算の工夫です。

本当にちょっとしたことです。
でも、塵も積もれば山となる、というように
些細なことの積み重ねで、結果として解くスピードに差がついてしまうのも事実。
では、いきましょう。

 

割合を比に直す

5年生のお子さんは、夏休みあたりから比の学習に入り
これまで様々な単元について、比を用いた解法を学んできたかと思います。

で、比の学習の初期に取り組んだ問題、覚えていますか?

AはBの算数20201130_04のとき、A : Bは?

これを、1 : 算数20201130_04算数20201130_05算数20201130_04 = 5 : 6
と解いているのであれば、このあとの手法をぜひ身につけてください。

この問題は、何も書かずに3秒でポンっと答えを出しましょう。

算数20201130_02
まず、割合を示しているのは、算数20201130_04
何の算数20201130_04かというと、Bの算数20201130_04
ここで、Bの算数20201130_04とは、Bを6個に分けたうちの5個分ということ
よって、AはBの算数20201130_04とは、Bを6個に分けたうちの5個分がAということです。
というわけで、A:Bは5:6 となります。

この意味がわかるのであれば
あとは機械的に解いて構いません。

合言葉は「の」の前は分母

割合を示す数の前には、必ずひらがなの「の」があります。
この「の」の前にあるものが、分母と同じ数の比になるわけです。

算数20201130_04なので、Bは分母の⑥、Aは分子の⑤
よって、A:B=5:6

こんなふうに、問題文を読む過程で
瞬時に比を求めることができます。

トレーニングしましょう♪

では、以下の問題文を読んで、瞬時にA:Bを求めましょう。

[1] AはBの算数20201130_06

[2] Aの算数20201130_07倍がB

[3] 買い物に行き、Aさんの使った金額はBさんが使った金額の算数20201130_08でした。

[4] A君の持っているカードの算数20201130_09をB君は持っています。

[5] A組の人数はB組の人数の75%にあたります。

 

さて、瞬時にA:Bを求めることができましたか?

[1] Bが分母の③、Aが分子の②より、A:B=2:3

[2] 帯分数は仮分数に直します。
Aの算数20201130_10がBなので、Aが分母の⑨、Bが分子の⑪より、A:B=9:11

[3] AはBの算数20201130_08なので、Bが分母の⑦、Aが分子の⑤より、A:B=5:7

[4] Aの算数20201130_09がBなので、Aが分母の⑧、Bが分子の⑦より、A:B=8:7

[5] 75%=0.75=算数20201130_11です。
よって、AはBの算数20201130_11なので、Bが分母の④、Aが分子の③より、A:B=3:4

 
 
いかがでしたでしょうか。

ちょっとしたことなので、取り組むのにハードルは高くありません。
試してみてください。
おしまい。

それでは、また~

算数ドクター