みなさん、こんにちは。 海田真凜です。
今回のお題は
「算数のありがたいルール」
なんのこと?
という感じですね。
早速、いきましょう。
< まずは結論から >
算数のありがたいルールとは
「問題文で実際の数値が与えられていない単位のものは、自分で勝手に決めてよい」
以下、具体的に問題を見てみましょう。
< 頻繁に使うのは「速さ」の問題 >
「家から学校まで行くのに、歩くと30分、走ると10分かかります。
いま、兄が家から学校に向かって歩き始めましたが、
途中から走ったため、学校に着いたのは家を出てから22分後でした。
歩いた時間は何分間ですか。」
速さと比の問題です。
まず、距離一定より、歩く速さと走る速さの比は1:3
ここで、ありがたいルールを適用します。
問題文で実際の数値が与えられているものは「30分」「10分」「22分」の時間のみ。
よって、実際の数値が与えられていない「速さ」については、勝手に決めてよいことになります。
そこで、速さの比が1:3より
歩く速さを1m/分、走る速さを3m/分としましょう。
すると、家から学校までの距離は 1m/分×30分=30m
つるかめ算より、歩いた時間は
(3×22-30)÷(3-1)=18分間 となります。
< 個数不明の「売買損益」 >
次もよく見かける問題です。
「商品を何個か仕入れ、2/5は原価の5割増し、残りは原価の1割増しで売ったところ、
全部で1690円の利益がありました。商品全体の原価は何円ですか。」
売買損益、かつ商品が1個ではないタイプは苦手にする受験生が多いですね。
ここで、ありがたいルールを適用します。
問題文で実際の数値が与えられているものは「1690円」の金額のみ。
よって、実際の数値が与えられていない「個数」については、勝手に決めてよいことになります。
そこで、仕入れた商品の個数を5個としましょう。
金額は勝手に決めてはいけないため、原価は比で表します。 100円としましょう。
2種類の売り値は
100×(1+0.5)=150円
100×(1+0.1)=110円
150円で売った商品は5個の2/5なので2個
110円で売った商品は残りの3個
利益の合計は
(150-100)×2+(110-100)×3=130円
これが1690円にあたります。
商品全体の原価は100×5=500円より
1690×500/130=6500円 となります。
< 威力を発揮するのは「平面図形」 >
このルールのありがたみ、しみじみ実感するのは平面図形の問題。
ACに補助線を引き、三角形ABCが60÷2=30㎠より
BE:EC=10:(30-10)=1:2
・・・というように解き進めていくこともできますが
もっとラクに解きましょう。
問題文で実際の数値が与えられているものは「60㎠」「10㎠」「14㎠」の面積のみ。
よって、実際の数値が与えられていない「辺の長さ」については、勝手に決めてよいことになります。
そこで、長方形の面積が60㎠なので
たての長さを10cm、横の長さを6cmとしましょう。
すると、三角形ABE=10㎠より、BEの長さは10×2÷10=2cm
ECの長さは 6-2=4cm
三角形ECF=14㎠より、FC=14×2÷4=7cm
DFの長さは 10-7=3cm
三角形ADF=6×3÷2=9㎠
いかがでしたか?
この算数のありがたいルール
ぜひ活用してください。
おしまい。
それでは、また~