みなさん、こんにちは。 海田真凜です。
今回のお題は
「過去問の答案作成」
6年生が過去問に取り組む時期になると
よく受ける相談が、こちら。
「式や考え方」の記入が求められる女子校を志望しています。
今後、どのような対策が必要でしょうか?
以下、回答です。
< 何を書く? >
一般的な塾の模試では、算数は短答型。
つまり、答えの数値だけ書けばよいというスタイルがほとんどです。
一方、入試では、短答型の入試問題の学校もあれば
「式や考え方」を記入させる記述型の入試問題の学校もあります。
短答型に慣れているお子さんが
過去問で「式や考え方」を求められると、どうなるか。
大抵は戸惑います。
え、何をどれくらい書けばいいの?
と思いながら、とりあえず解答スペースを埋める。
そんな感じでしょうか。
では、記述型の入試問題において
解答スペースに書くべきものは一体何かというと
①式、②図、③表、④言葉、⑤単位
“答案作成の5要素”と位置付けてください。
おそらく、①~③は普段から書く習慣があるお子さんは多いでしょう。
意識してほしいのが、④と⑤。
④言葉ですが
何を求めたのかをメモ書きする
図や表が示す内容を言葉で説明する
といった、「言葉による補足」です。
また、求めた数値に⑤単位をつけることにより
何を求めたのかが明確になります。
④⑤ともに、答案作成の精度を上げるだけでなく
見直しの際にも大いに役立ちます。
この“答案作成の5要素”は、過去問を解くときだけ意識するのではなく
日々の学習においても意識するようにしてください。
< どれくらい書く? >
本格的に過去問に取り組むようになった場合には
志望校の解答スペースの大きさに合わせた答案作成を心がける必要があります。
解答スペースの大きさは学校によって様々。
どれくらい書けばよいのかの指標になります。
フェリス、鷗友であれば、女子校では最も解答スペースが広い学校群。
解答スペースの大きさを気にせず、まずは問題を正しく解き切るということに専念しましょう。
雙葉、学習院女子であれば、問題の処理量と解答スペースの大きさが合致している学校群。
解答スペースが不足するのであれば、必要以上の内容を書き込んでいる可能性大です。
削る部分があると考えてください。
桜蔭、大妻であれば、問題の処理量のわりには解答スペースが狭い学校群。
答案に残す必要があるものと残す必要がないものを知っておくことが肝要です。
「答えを導出した式」と「文字の定義」(全体⑫、原価①、など)は残す必要があります。
どの学校を志望するにしても
記述型の算数であれば、答案の添削は必須です。
すべての答案を添削してもらう必要はありませんが
一度はプロの講師に添削を依頼し
学校ごとに過不足ない答案の見本を示してもらってください。
それでは、また~