学習相談で毎年必ずあるお話
お母様曰く
「主人と私で意見が分かれるんです」
どんなふうに意見が分かれているかというと
父:進学校で目指せ東大一直線! VS 母:女の子だから大学附属校でいいじゃない
父:偏差値60以下の学校なんて月謝の無駄 VS 母:受かった学校に通わせたい
父:麻布 VS 母:駒東
父:渋渋なんて昔の渋谷女子だぞ VS 母:今は昔と違うのよ
父:『かわいい子には旅をさせろ』で地方の学校での寮生活 VS 母:絶対に都内の学校
など、様々な対立あり。
おまけに金融庁たる祖父母が登場して議論をさらにヤヤコシクしているケースもあって、お話をうかがっていて「大変だな~」と。
そこで、いつも思うのですが
はたしてその議論に生徒自身の意向は反映されているのか?
志望校の選定に生徒自身の意向が反映されないのでは、学習の動機付けにいずれ苦心することになります。
もちろん、現実的にあまりにも無謀な志望校を生徒が望んでいるのであれば、親御様主導での志望校選定になるでしょう。ただし、その場合であっても、生徒の意向を尊重する姿勢を見せる必要はあります。
受験勉強に取り組むのも、入試に挑むのも、学校に通うのも、生徒自身ですから。
また、どんなに聞き分けの良い生徒であっても、父と母の意見が真っ二つでは、さすがにつらいでしょう。
二兎追うものは・・・という諺にもあるように、双方の意見を満たすような学習の取り組み方をしていては効率良くないのは明らかです。
父と母の板挟みで、生徒の精神的負担も大きいでしょう。
中学受験は良くも悪くも家族を巻き込んで取り組むことになります。
一枚岩で家族全員が同じ方向を見据えて臨んで頂ければと思います。