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投稿日:2010年04月23日

テーマ: 算数

速さが苦手になる原因

 

速さが苦手という生徒は沢山います。

6年生であれば原因は多岐にわたるため個々の状況を分析する必要がありますが、5年生の初学者であれば原因は以下の2つであるケースが目立ちます。

 

①単位をそろえる必要性を認識していない

速さの3公式を丸暗記して、そこに問題文の数値をあてはめる、という方法に終始してしまうと陥り  やすいケースです。

「分速50mで2時間かかる距離は[       ]kmです」という問題。

分速50m×2時間=100km  なんていう式と答えを平気で書いてしまうわけです。

そもそも”分速50m”という速さの意味を理解しているのか確認して下さい。 ”1分間に50m進む速さ”という意味ですから、その速さで2時間進んだ距離を求めたいのであれば、120分で進んだ距離を求めればよい、つまり 

分速50m×120分=6000m=6km  になるとわかるはずです。

 

②単位換算がスムーズにできない

単位をそろえる必要性は認識していても、換算に手こずるので苦手意識を持ってしまうというケースです。

速さの問題で必要な単位換算は「速さ」「時間」「距離」の3つ。そのうち「速さ」と「時間」が混乱の原因です。時速を分速に直すときは÷60、時間を分に直す時は×60、というように逆の計算になるので厄介ですね。

ここでも、速さの意味を理解しているかが問われます。”時速”は1時間=60分間で進む距離を表し、”分速”は1分間で進む距離を表しているので、時速を分速に直すときは÷60をすればよいとわかるはずです。

 

さらに、速さの問題を解くときは、分数計算に持ち込む習慣をつけましょう。「割り切れないよ~」なんて言っている5年生は要注意です。

 

旅人算の学習が本格化する前に、この辺りの問題点は解消しておきたいところですね。