以前、このブログで、「担当する生徒たちの幼さゆえの珍妙な発言を通訳するのも私の仕事」と書きました。
最近はどんな発言でも冷静に通訳していますが、傍で聞いていると異常に面白いらしいのです。
慣れって恐ろしいですね。
どれだけ珍妙か、ちょっと紹介(というより、暴露かな)してみます。
皆さん、瞬時に通訳できます?
その1
塾の先生の解説がよくわからないので、授業に出たくないとぼやく生徒。
「もう、おさばらしたい。」
その2
とある生徒が、小柄な友人をじっと見つめて一言。
「お前って、垂直に言うとチビだよね。」
その3
授業続きでダミ声になってしまった私に対して
「先生、のどがカラカラだね。」
その4
学校の担任がちょっと苦手だと言う生徒。理由をたずねると
「エステニックは良くないよね。」
その1 おさばら → おさらば
その2 垂直に言うと → 率直に言うと
その3 のどがカラカラ → 声がガラガラ
この程度なら、すぐに意味がわかりました。
でも、その4は・・・一体何が言いたいのか、瞬時にはわからず。
エステニックって何???
エステ? エスニック? 私が怪訝そうな顔をしていると
「ほら、女の人って、結構そうでしょ。」
・・・???
「なんか、急に怒り出すんだもん。」
・・・!!! ヒステリックか!
その5
そのエステニック発言の主が「私は先生の言いたいことが全てわかる」といきなり豪語。
「だって、エイサーだから。」
・・・また、訳のわからないことを・・・。 沖縄のかけ声ですか?
「私にはエイサーがあるんだから。」
・・・パソコンメーカー(acer)のこと?
「だから~、私にはね、ココ(頭のてっぺん)にエイサーがついていて、先生の言いたいことがピッってわかるようになってるの!」
・・・センサーのことね・・・。
珍語録に載るような発言をする生徒の共通点は、おしゃべりだということ。ヘンテコな発言を恥ずかしがる素振りも見せません。
間違いを発見・修正できる機会が多くなるので、好きなようにしゃべらせています(あ、もちろん問題を解くとき、解説を聞くときはそれに集中させますが)。
「ママに『無理に難しい言葉は使わなくていいのよ』って言われた」そうですが、抑止するのは逆効果。どんどん使わせましょう。
ヘンテコ発言はすぐ修正。
それを入試まで繰り返していけば、多少なりとも語彙力アップにつながるのでは・・・と淡~い期待を抱きつつ、今日も通訳に励みます。算数講師ですけど。