別に財テクの話ではないですよ。
お金の話ではなく、中学受験で学習した理科・社会が、中学入学後にどんなに役立つかというお話。
「理社は専門外の算数講師の言うことなど、あてにならない」なんて思わないで下さい。ホントの話ですから。
いつだったか、中等部時代の化学のH先生について語りました。
ふと「その当時、どんな勉強していたっけ?」と思い、記憶をたどってみると・・・
中学入学後に理科と社会を勉強した記憶がほとんどないのです。
中学受験で取り扱わなかった、世界史全般、物理の摩擦や生物の遺伝、化学の化学式などを定期試験前に勉強したくらい。
苦労したことといえば・・・
世界史では「オクタヴィアヌス帝」だとか「コンスタンティヌス帝」だとか、ローマ皇帝の名前を覚えるのが苦手で。なんだかみんな似たような名前なので、どうも覚えにくいんです。
初めてお風呂を作った人は「カラカラ帝」とか、試験に出ないような知識はスッと頭に入るんですけどね。
「コンスタンティヌス」と「コンスタンティノープル」みたいに人名と地名でそっくりなものがあって、混乱したり。
でも、苦労といってもその程度。
理社については、中学の履修内容の大部分と高校の履修内容の一部が中学受験の学習内容とかぶるので、特段勉強する必要がなかったのです。
なので、理社の教科書、便覧、資料集は学校のロッカー内に置きっぱなし。
( ↑ 良い子の皆さんは真似しちゃダメですよ)
附属の小学校から上がってきた友人たちは膨大な知識の暗記作業に悲鳴を上げていましたが、4科受験で入学してきた友人たちは涼しい顔。
そんな両極端な姿を思い出して、つくづく「中学受験の理社の暗記は、とてつもない分量なんだ」と実感。
そんなとてつもない分量の知識のインプット・アウトプットに励んでいる受験生の大変さは推して量るべし。
普段は「社会のテストで点数が取れない生徒は、単なる怠け者」と辛辣な言葉を生徒に投げかけていますが、私自身も中学受験を経験しているだけに、その大変さは痛いほどわかります。
大変だけど、今やっている理社の学習は、中学入学後の貯金になるから。
志望校合格のためにも、入学後にラクするためにも
今、頑張るのだよ。