2月から新5年生になる生徒が、5年生用のテキストを目の前にして
しばし言葉を失う 。
ん・・・どうしたんだろ? 待つこと数分。
「ねぇ、これ使うの? これ5年生のテキストなの?」
はい、そうですが。
「字、ちっちゃいよ。 何これ。 それに、めっちゃ分厚いし。」
・・・確かに。
4年生用テキストのフォントはとても大きいので、それを見慣れている生徒にとって5年生用テキストは「ちっちゃい字でびっしり書いてある」ように見えてしまうのです。
「今までのテキストの100倍くらいだよね」
大袈裟です。 でも・・・2倍から2.5倍くらいはあるね。
「なんで。 どうして。 無理だよ。 絶対に無理。」
あっそうですか。 頑張ろうね。
「無理~。 先生、『無理』って言葉の意味わかってるの? わかってるのにやらせるの?」
はい、やってもらいます。
毎年2月のこの時期に感じることといえば
新5年生って、こんなに集中力なかったっけ?
つい最近まで教えていた受験生と比べて、2学年違うだけあって幼さ全開。
この生徒が気付いたように、新5年生の学習内容は4年生の頃と比べると大幅に分量が増えます。
当然、学習時間は増える、いえ、増やす必要があるのです。
年齢を考えると集中力の持続に不安がある状況で、どれだけ学習時間を確保できるのか。
新5年生の大多数が抱える問題です。
まずは授業内で集中が持続できる時間を徐々に増やしていくように導いていこうと思っています。
「ねぇ先生、新5年生ってタイヘンだね。 もうやんなっちゃう。」
タイヘンだけど、やるしかないですね。
でも、来年は「新6年生ってタイヘンだね」と言うでしょうね、きっと。
中学受験はタイヘン。 だからこそ取り組み甲斐があるのです。