こんにちは、テストソムリエMです。
早速ですが皆さん「自分に合ったテスト」を受けられていますか?
「自分に合ったテスト」というのは「直近1~3か月の学習の質×量が得点に反映されるテスト」です。
頑張ったら成績が伸び、逆に怠けてしまったら成績の低下として反映される「自分に合ったテスト」を優先的に受験することで、学習の効率やモチベーションを高めたいものですね。
ただ、なかなかそう上手くはいかないもの。
「頑張ってるのに、結果に結びつかない」という悩みを持つ受験生も多いことでしょう。
もちろん好成績を出せなかった原因は、受験生によって様々です。
ただ、もしかすると受けたテストが、正しく学習の質×量を判定できていないだけかもしれません。
そこで考えてみたいのが他流試合=他塾の模試です。
通っている塾以外の試験を受けることに抵抗がある受験生も多いかもしれませんが、自分の本当の実力を図る物差しがどれなのか、見つけられるかもしれません。
そこで次回の模試ラッシュにあたる7月の前に、各塾の模試の特徴と、計ることのできる学力について整理しておきましょう。
①SAPIXの公開模試 (入室テストやサピックスオープン)
・出題内容
基礎が身についていることを前提とした典型題~応用問題が中心
基本的な内容がそのまま問われることは少ない
・受験者層
SAPIXに通い、難関校を目指す生徒が大多数で、他塾生は一部の優秀生が受験するのみ
○ トップ校を狙う受験生には出題レベルが適切で、学力差も反映されやすいので是非とも受験したいテストになっている
× 中堅校・有名校を目指す場合は、実際の入試問題よりも難しく、また努力が得点に結びつきにくいのでしもお勧めしない
②四谷大塚の合不合判定模試
・出題内容
基礎から応用まで中学受験頻出問題が順にバランスよく出題される
・受験者層
四谷大塚系列塾生はもちろん、中学受験を志す多くの他塾生も受験する
○ どの受験生にとっても、学力が成績に反映されやすいので、自身の学力を客観的に把握するには有効
× 出題パターンが固定されるぶん、準備をしないと好成績には結びつかないので、飛び込みでの受験には向かない
③首都圏模試センターの統一模試
・出題内容
基本的な知識を確認するパターン問題が中心で、計算量も少ない
応用問題は全体の2割程度
・受験者層
四谷系列や栄光ゼミナール系列の生徒に加え、大手塾に通わずに他の習い事と並行しながら中学受験の学習を進める、いわゆる「ライト層」も多い
○ 「基礎学力を身に着ける」ことを主眼に置いた場合、努力が得点に結びつきやすい。また中堅校・有名校を目指す場合、判定も良い指標となる
× 難関校受験者の場合、学力差が得点差に反映されにくく、判定の精度も高くはない
いかがでしょう、自分が受けるべきテストの参考になったでしょうか?
まずは「今、自分が伸ばそうとしている力は何か」を振り返りましょう。
その上で、頑張りが反映されるテストを選んで積極的に受験することで、より上手に中学受験の波を乗りこなしたいものですよね。
なお、秋からは多くの受験生が共通して受ける模試に加えて、学校別の模試も始まります。
こちらの模試を含めた、努力と結果のマリアージュのご提案も、また改めてお話ししますね。