みなさん、こんにちは。
受験ドクター国語科の村岡です。
もう1月も半ばになり、中学受験のシーズンが本格的にはじまりました。
今までの勉強の成果を十二分に発揮できるよう、心身ともに万全の態勢でのぞんでほしい
と思います。
さて今回のテーマは、これ。
「ストレスとの上手な付き合い方」
ストレス…なければいいのにと思ったこと、一度や二度ではすまないですよね。
仕事、家庭、そしてお子様の教育…いろんなストレスにさらされているのが世のお母様方。
今回は、そんなお母様方に向けたお話です。
私が教えていた生徒のAさんのお話です。
Aさんは真面目でコツコツタイプ。
お勉強するのがお好きなようで毎日笑顔で塾に通っていたのを今でも覚えています。
そんなAさんのことで、とっても印象的なできごとがあります。
ある日、Aさんが「面談してほしい」と私を訪ねてきました。
あまりそういうことがなかった生徒なだけに、「どうしたんだろう」と思いながら面談室に
通しました。
すると、席につくや否や号泣。ちょっと話もできないくらい泣き出しました。
落ち着くまで待ち、話を聞いてみると、ポツリポツリと話し始めました。
親とうまくいかないこと、成績が思うように上がらないこと、志望校に合格するか不安なこと…
いろんな理由が涙となってあふれてきたようです。
ここから思ったことは、お子様がいろんなことに悩みを抱えているという当たり前のことです。
もっとちゃんと向き合わないといけないな、と改めて思うきっかけとなったできごとでした。
(ちなみにAさんのその後をお伝えすると、何度もスランプにはなりましたが、見事第一志望に
合格されました。)
さて、こんな昔話を聞くと、
「もっと子供の話を聞かなきゃ・・・」とか「私も追い込んでないかしら・・・」とか
お思いの方もいらっしゃるかもしれませんね。
ですが、私は、こう申し上げたいのです。
「お母様こそため込んでませんか?」と。
私自身、親になる前は、「目の前の生徒」にどっぷりつかってそこにだけ集中できればいい
と思っていました。ただ、親になった今は、「子供」以上に「親御様」こそ悩んでらっしゃるの
ではないかと思っています。
「親のストレス→子供への影響」と考えて、親御様に「もっとこらえてください」とお願いする
のではなく、「親御様のストレスを少しでも軽減する方法」をお話しできるようにすること。
「親子の受験」といわれる中学受験だからこそ、「子供」を大切にするのと同じように「親御
様」も大切にしていくべきだということ。
これがとっても大事なことなんだなと思います。
自分語りが長くなりましたね。すみません。
最後にストレスと上手に付き合うために必要なことをお伝えして終わりにしたいと思います。
●ストレスと上手に付き合うために必要なこと(すごく当たり前のこともお伝えします。)
①「ストレス」に気づく。
自分の心身の変化に注意して、ストレスを感じているときに気づいてあげる必要があります。
意外とマヒしてしまって分からないケースも多いですからね。気持ちの面だけでなく、体の面にも影響は
あらわれます。注意深く自分を見つめるようにできるとよりよいですね。
②「ストレッサー」(ストレスの原因)が何かを突きとめる。
自分がどんな状況や刺激に弱いのかを考えましょう。「人」なのか「状況」なのか、いろいろ考えられますね。
つぶさに確認できればさらによいでしょう。
③「ストレッサー」に対処する。
・相談する
「良好な人間関係」=「ストレスへの万能薬」と心得ましょう。意外と落としがちなのが、「お子様」との会話。自分の気持ちをお子様に伝える、ということで思った以上に関係が改善することもありますよ。
・逃げる
「逃げる」ということを「悪」と思ってはいけません。どうにもならないときは「逃げる」必要だってあります。
「逃げない」が「逃げられない」に変わる前に、「逃げる」練習をしてみましょう。
④一日の終わりにストレスを解消する時間を取ること
「Rest(休息・睡眠)」「Recreation(気晴らし)」「Relaxation(癒し)」が大事なポイント。5分とか10分とかの短い時間でも十分効果があるようです。少し日常から離れられる時間を取ってみることをお勧めします。