こんにちは、社会科担当の長門 明です。
さて、今回は毎年「時事問題」として入試頻出である「世界遺産」について
今年登録された最新の登録地から入試で問われるちょっとした知識まで
いろいろ盛り込んでまとめてみました。
是非、世界遺産を「できる問題」「得意な分野」にしていきましょう!
<世界遺産 最新ポイント!>
① 長崎・天草 潜伏キリシタン関連遺産 世界遺産登録
2018年7月、日本の新たな世界遺産として登録されたのが、
「長崎・天草 潜伏キリシタン関連遺産」になります。もうご存知ですね。
江戸時代、日本は鎖国体制となり、キリスト教が禁止となりましたが、
そのような時代に、キリスト教徒であることを隠しながら信仰を続けた
長崎・天草の人々の歴史を今に伝える建物や集落が評価されたのです。
島原の乱で、天草四朗らキリシタンたちが立てこもった「原城跡」(長崎県)や
幕末に潜伏していたキリシタンたちが神父に信仰を告白した「大浦天主堂」(長崎県)、
五島列島に残る集落など12の建築物や集落が登録されました。
入試での注意点としては、「天草四朗」で有名な島原半島は「長崎県」ですが、
天草地方は、現在の「熊本県」となります。受験生はしっかり区別しておいて下さい!
来春に、ミッション系の中学校を受験する予定の皆さんは
この「潜伏キリシタン遺産」関連の出題が大いに予想されますので、
自分でもいろいろ調べて、より理解を深めてみることをお勧めしておきます!
② 日本の世界遺産登録地について
現在、日本は6年連続で新たな世界遺産が認定・登録されています!
受験生のみなさんは、どんどん登録地が増えてちょっと大変ですよね。
ということで、ここで1度最近の登録状況を確認してみましょう。
◎直近6年間で新たに登録された日本の世界遺産
2013年 富士山(静岡県・山梨県)
2014年 富岡製糸場(群馬県)
2015年 明治日本の産業革命遺産(長崎県 軍艦島など)
2016年 ル・コルビュジエの建築(東京都 国立西洋美術館など)
2017年 「神宿る島」沖ノ島(福岡県)
2018年 長崎・天草地方の潜伏キリシタン関連遺産(長崎県 大浦天主堂など)
いかがでしょうか。
時事問題では、「最新の登録地」が出題されるだけではなく、
関連したテーマと合わせて総合的に出題されることが大変多いです。
そこで、入試でよく問われる関連事項について、大事な事項をまとめてみました。
全部マスターしておきましょう!
③ 入試でよく問われる世界遺産関連事項
○現在、日本の世界遺産の総数は?
こちらは、しっかり数字を覚えておきましょう。
2018年7月現在で「22か所」となっています。
○日本で初めて世界遺産として登録されたのはいつ?
日本で初めて世界遺産として登録されたのは、
1993年の屋久島、白神山地、法隆寺、そして姫路城の4か所です。
ちょうど「文化遺産」が2つ、「自然遺産」が2つと、仲良く半分ずつですね。
○日本の世界自然遺産
現在、日本の自然遺産は4か所あります。皆さんは全部言えますか?
答えは、屋久島、白神山地、知床、小笠原諸島の4か所です。
いかがでしょうか。盲点になりやすいのは、やはり「小笠原諸島」ですね。
小笠原諸島は、今年日本返還50周年(1968年返還)となりますので
その意味でも、小笠原諸島は大変狙われやすい自然遺産と言えます。
もちろん所属は東京都になります!こちらもお忘れなく!
○世界遺産登録を行う国際組織と条約について
過去の入試でもよく出題されたのが、この2つです。
世界遺産は、国連が定めた「世界遺産条約」に基づいて候補地を募り、
国連のユネスコ(国連 教育科学文化機関)が認定を行っています。
ユネスコの正式名称については、漢字で正確に書けるようにしておきましょう。
<まとめ>
いかがでしたでしょうか。
2018年は、日本の世界遺産初登録から、ちょうど25周年に当たります。
その意味でも、来年の入試で最も出題されやすい時事問題と言えます。
それではまた!長門でした!