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投稿日:2012年03月29日

テーマ: 算数 / 自由が丘校

入試に使える算数の基礎①

今日のポイント  □×3+□×2=□×(3+2) を使いこなそう

□×3+□×2=□×(3+2) は各学校の入試の小問などで解法の一部のよく使われる知識です。

□×3+□×2=□×(3+2) だけではなく、この逆である、

□×(3+2)=□×3+□×2  や、  □+□×2=□×(1+2)   □×3-□×2=□×(3-2)

も使いこなせると解ける問題がぐんと増えます。

では、これを使って解く問題を2題、紹介します。

 

 

  【問   題1】 ~慶応普通部 H23~

ある数Nを2回かけてできた数を<N>で表します。たとえば、<2>=2×2=4です。

① B=<A> とするとき、<B>=81でした。Aはいくつですか。

② B=<A> とするとき、B+<B>=650でした。Aはいくつですか。

 

 

  【解答・解説1】

数の性質の問題です。

①は <B>=81 → B×B=81 ですから、 B=9 です。

<A>=B → A×A=B ですから A×A=9 A=3 です。

答.  3

②は B+<B>=650 → B+B×B=650 です。

ここで □+□×2=□×(1+2) を使います。

B+B×B=650 → B×(1+B)=650

つまり、650 は BとBより1多い数の積 であることがわかります。

650を素因数分解すると

650=2×5×5×13

ですから、

650=(5×5)×(2×13)=25×26

B=25

とでてきます。

<A>=B=25  A=5

です。

答.  5

 

 

  【問   題2】 ~早稲田中学 H18~

右の図の台形ABCDは、2つの辺AD、BCが並行でその面積は120cm2 です。
点Eは辺AB上にあって、AE:EB=5:3です。

また、点Fは辺BC上にあって、BF:FC=3:2です。
このとき、三角形DEFの面積は何cm2ですか。

 

 

  【解答・解説2】

台形ABCDの面積=1とおいて周りの三角形の面積比を求めて、三角形DEFの面積を
求める、という常套手段が使えない問題です。

周りの三角形の面積比を求めるのは同じですが、台形ABCDの面積=1 とおいて比を
出せないところが、この問題の難しいところです。

そこで、辺ADの長さを△1とおきます。すると、

 

 

となります。

ここから、三角形DEFの周りの三角形の面積を、

をもとに考えてゆきます。

 

これを台形ABCDからひきます。

 

 

答. 45 cm2

 

 

この問題は □×3+□×2=□×(3+2) を使いこなせないと解くことができません。

是非、□×3+□×2=□×(3+2) を使いこなせるようになってください。

 

 

  【自由が丘校 理科の問題】

3/29(木)の「自由が丘校 理科の問題」は

地面から8mの深さまで掘った井戸があります。水は底から1mたまっています。
今、カエルがこの井戸に飛び込みました。飛び込んでから着水するまで
どのくらいの時間がかかるでしょう。  [類 慶応普通部]

① 0.1秒  ② 0.5秒  ③ 1秒  ④ 2秒

です。皆さん、挑戦してみてください。解答は 4/5(木) です。