今日のポイント □×3+□×2=□×(3+2) を使いこなそう
□×3+□×2=□×(3+2) は各学校の入試の小問などで解法の一部のよく使われる知識です。
□×3+□×2=□×(3+2) だけではなく、この逆である、
□×(3+2)=□×3+□×2 や、 □+□×2=□×(1+2) □×3-□×2=□×(3-2)
も使いこなせると解ける問題がぐんと増えます。
では、これを使って解く問題を2題、紹介します。
【問 題1】 ~慶応普通部 H23~
ある数Nを2回かけてできた数を<N>で表します。たとえば、<2>=2×2=4です。
① B=<A> とするとき、<B>=81でした。Aはいくつですか。
② B=<A> とするとき、B+<B>=650でした。Aはいくつですか。
【解答・解説1】
数の性質の問題です。
①は <B>=81 → B×B=81 ですから、 B=9 です。
<A>=B → A×A=B ですから A×A=9 A=3 です。
答. 3
②は B+<B>=650 → B+B×B=650 です。
ここで □+□×2=□×(1+2) を使います。
B+B×B=650 → B×(1+B)=650
つまり、650 は BとBより1多い数の積 であることがわかります。
650を素因数分解すると
650=2×5×5×13
ですから、
650=(5×5)×(2×13)=25×26
B=25
とでてきます。
<A>=B=25 A=5
です。
答. 5
【問 題2】 ~早稲田中学 H18~
右の図の台形ABCDは、2つの辺AD、BCが並行でその面積は120cm2 です。
点Eは辺AB上にあって、AE:EB=5:3です。
また、点Fは辺BC上にあって、BF:FC=3:2です。
このとき、三角形DEFの面積は何cm2ですか。
【解答・解説2】
台形ABCDの面積=1とおいて周りの三角形の面積比を求めて、三角形DEFの面積を
求める、という常套手段が使えない問題です。
周りの三角形の面積比を求めるのは同じですが、台形ABCDの面積=1 とおいて比を
出せないところが、この問題の難しいところです。
そこで、辺ADの長さを△1とおきます。すると、
となります。
ここから、三角形DEFの周りの三角形の面積を、
をもとに考えてゆきます。
これを台形ABCDからひきます。
答. 45 cm2
この問題は □×3+□×2=□×(3+2) を使いこなせないと解くことができません。
是非、□×3+□×2=□×(3+2) を使いこなせるようになってください。
【自由が丘校 理科の問題】
3/29(木)の「自由が丘校 理科の問題」は
地面から8mの深さまで掘った井戸があります。水は底から1mたまっています。
今、カエルがこの井戸に飛び込みました。飛び込んでから着水するまで
どのくらいの時間がかかるでしょう。 [類 慶応普通部]
① 0.1秒 ② 0.5秒 ③ 1秒 ④ 2秒
です。皆さん、挑戦してみてください。解答は 4/5(木) です。