【問 題】
次の分を読んで以下の問いに答えなさい。
普通部の校庭は周囲を樹木で囲まれ、下図のように四角形で、それぞれの辺はほぼ東西南北に
面しています。
2月のある日の夜明け前、校庭に立って空を見ていると、今まで空いっぱいに見えていた星が
Aの方角から見えにくくなり、すぐに太陽がのぼってきました。
この日は朝から夕方まで晴天が続いていたため、富士山の形を一日中はっきりと
見ることができました。夜の8時ごろ、校舎の屋上に出て校庭に向かって立ち、
空を見上げると一面に星が見わたせました。真上付近から正面にかけての星の位置を、
空を見上げながらスケッチしました。
(1) 北の方角は、A、B、C、Dのうちどれですか。
(2) 富士山の見える方角は、A、B、C、Dのうちどれですか。
(3) 富士山の形は一日中はっきり見えていても、白い雪がよく見える時間帯は限られます。
それは何時ごろですか。次の(ア)~(エ)から選び、記号で答えなさい。
また、そのときよく見える理由を答えなさい。
(ア) 午前8時ごろ (イ) 正午ごろ
(ウ) 午後2時ごろ (エ) 午後4時ごろ [慶応普通部]
【解答・解説】
(1) について
「2月のある日の夜明け前、校庭に立って空を見ていると、今まで空いっぱいに
見えていた星がAの方角から見えにくくなり、すぐに太陽がのぼってきました。」
と問題文にあります。日の出の時にAの方角から星が見えにくくなったのですから、
Aの方角から明るくなったと考えられますので、Aの方角は東であるとわかります。
つまり
北の方角は「B」
答. B
(2) について
慶応普通部は神奈川県横浜市にあります。そこから見ると、富士山は西に見えますから、
富士山はCの方角に見えます。
答. C
(3) について
「物が見える」ということは、光がその物にあたり、反射した光が人間の目に入ってきている、ことです。
反射した光が目に入ってこなければ見ることができません。
下図のように、東の低い場所から太陽の光が、西にある富士山にあたると、反射した光は校庭にとどきやすく、
太陽をはっきり見ることができます。
しかし、太陽が高くなると、富士山にあたり、反射した光は校庭にとどきにくくなり、
富士山は見えにくくなります。
つまり、太陽が東のまだ低いところにある場合になります。
答. ア
富士山にあたって反射した光が
校庭までとどきやすいから。