7/22(日)に自由が丘校にて
「御三家選抜プライベートレッスン(少人数授業+過去問添削)」
を開催させて頂きました。
開成・桜蔭必勝コースには非常にレベルの高い生徒様が参加してくださり、
有意義な時間をすごせたと思っております。
今回は「桜蔭必勝コース」で扱った問題を取り上げます。
【問 題】
下の図は、ABを直径とする半径3cmの円です。
図の・はすべて15°です。
(1)アとイの斜線の部分の面積の和を求めなさい。
(2)イの斜線の部分の面積を求めなさい。
[桜陰]
【解答・解説】
面積や角度の問題でよく使われるのが、下図の「正三角形と辺の比」です。
解法のポイントは
①「正三角形と辺の比」
②円の図形問題は、中心と円周上の点を結ぶ補助線を引く
です。
~★ (1)の解き方 「円の問題の補助線の引き方」
右図の白い部分を”ウ”とすると
アの面積=ウの面積
ですから、アとイの面積の合計はウとイの面積の合計に
なります。
上の図のように、円の中心を点O、円周上の点をCとします。
補助線の引き方のポイント
②円の図形問題は、中心と円周上の点を結ぶ補助線を引く
にしたがって補助線OCを引きます。OCもOBも円の半径
ですから
OC=OB → 三角形OBCは二等辺三角形
角OBC=15°×3=45°
角OBC=角OCB=45° → 角BOC=90°
つまり、もとめる面積は
中心角90°のおうぎ形+直角二等辺三角形
です。
3×3×3.14÷4+3×3÷2=11.565
答 11.565c㎡
~★ (2)の解き方 「円の問題の補助線の引き方」
イの面積を出す問題ですが、直接イの面積を出すのはむずかしいので、
(1)でもとめた面積からアの面積を引くことを考えます。
アの角度は15°です。15°が出てきたら、解法のポイント
①「正三角形と辺の比」
が使えるのでは? と頭において問題を考えます。勿論、
②円の図形問題は、中心と円周上の点を結ぶ補助線を引く
も使います。
下の図のように
OB=OD → 三角形OBDは二等辺三角形
角OBD=角ODB=15° → 角OAD=30°
30°が出てきました。
ここで下の図のように、
正三角形の半分ができるように補助線(緑色)を引く
すると
OD=DE×2=3cm → DE=1.5cm
アの面積=中心角30°のおうぎ形OAD+三角形OBD
=3×3×3.14÷12+3×1.5÷2
=4.605
イの面積=11.565-4.605=6.96
答 6.96c㎡
桜蔭の問題は、みなさんが思っているほど難しい問題は出ません。
しかも年々、難易度は低くなっています。
いかに得点するか、よりも、いかにミスしないか、がポイントで
実際にも80点~100点の間に生徒さんが詰まっている状況です。
基本を身につけ、それを使いこなせれば、解けない問題ではけしてないのです。
入試問題において、基本がどのように活用できるか、それを学習する取り組み方が
桜蔭合格への学力をあげる秘訣です。
是非このような学習姿勢で合格を勝ち取ってください。