【問 題】
下の図のように、正方形ABCD、正三角形ACE、正三角形FAD があるとき、
つぎの問いに答えなさい。
(1) 角X の大きさを求めなさい。
(2) 角Y の大きさを求めなさい。
[日本大学]
【解答・解説】
X は簡単に解けます。
問題文の「正方形ABCD、正三角形ACE、正三角形FAD」 から
わかっている角度をどんどん図に書き入れてゆきましょう。
角DAE = 角CAE-角CAD =60°-45°
= 15°
角EAF = 角DAF-角DAE =60°-15°
= 45°
X = 180°-60°-45°
= 75°
答 X = 75°
問題はYです。
二等辺三角形を探す、正三角形を探す
ことは角度を求めるための重要な手がかりの一つですが、この問題は
それだけでは解けません。
~行き詰ったら、“合同の三角形”を探す!~
角度の問題で、どうしても解けない場合、“合同の三角形”を探してみましょう。
「三角形の合同」は塾のテキストでもあまり、重要視されておらず、問題も少ないため
盲点の1つになっています。
三角形の合同条件なんて忘れている生徒が殆どでしょう。
[三角形の合同条件]
(1)三辺が等しい
(2)二辺とその間の角が等しい
(3)一辺と両端の角が等しい
問題に戻ります。等しい長さの辺をマークしてゆきます。
三角形の合同条件と照らし合わせて、合同な三角形を探すと
角EAF = 角ABD = 45°
AF = AB
AE = BD
三角形の合同条件 「二辺とその間の角が等しい」
三角形ABDと三角形FAEは合同
つまり、Y=45° になります。
答 45°
角度の問題のポイントその2は「合同な三角形を探す」です。