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投稿日:2012年09月12日

テーマ: 算数 / 自由が丘校

入試に使える算数の基礎 ~角度の問題②~

【問  題】
下の図のように、正方形ABCD、正三角形ACE、正三角形FAD があるとき、
つぎの問いに答えなさい。

(1) 角X の大きさを求めなさい。
(2) 角Y の大きさを求めなさい。

[日本大学]

 

【解答・解説】

X は簡単に解けます。
問題文の「正方形ABCD、正三角形ACE、正三角形FAD」 から
わかっている角度をどんどん図に書き入れてゆきましょう。

    角DAE = 角CAE-角CAD =60°-45°
         = 15°

    角EAF = 角DAF-角DAE =60°-15°
         = 45°

    X    = 180°-60°-45°
         = 75°

答 X = 75°

 

 

問題はYです。

    二等辺三角形を探す、正三角形を探す

ことは角度を求めるための重要な手がかりの一つですが、この問題は
それだけでは解けません。

    ~行き詰ったら、“合同の三角形”を探す!~

角度の問題で、どうしても解けない場合、“合同の三角形”を探してみましょう。
「三角形の合同」は塾のテキストでもあまり、重要視されておらず、問題も少ないため
盲点の1つになっています。

三角形の合同条件なんて忘れている生徒が殆どでしょう。

   [三角形の合同条件]

(1)三辺が等しい

(2)二辺とその間の角が等しい

(3)一辺と両端の角が等しい

 

 

問題に戻ります。等しい長さの辺をマークしてゆきます。

三角形の合同条件と照らし合わせて、合同な三角形を探すと

   角EAF = 角ABD = 45°
   AF = AB
   AE = BD

   三角形の合同条件 「二辺とその間の角が等しい」

   三角形ABDと三角形FAEは合同

 

つまり、Y=45° になります。

答 45°

 

角度の問題のポイントその2は「合同な三角形を探す」です。