今回の「基本を考えよう」は「ピタゴラスの定理」です。
小学生は、逆に知らないほうが混乱しないと思いますが、今回は
中学受験を目指す小学生であれば、誰でも「ピタゴラスの定理」を
証明できることを書いてみたいと思います。
「ピタゴラスの定理」とは?
皆さん、よくご存知だと思いますが、下図のような直角三角形の場合、
になります。
直角三角形の辺の比で覚えておかないといけないのは、
AC:AB:BC=3:4:5
AC:AB:BC=5:12:13
です。
AC:AB:BC=3:4:5 で確かめてみると、確かに
AB×AB + AC×AC = BC×BC
4 × 4 + 3 × 3 = 5 × 5
16 + 9 = 25
「ピタゴラスの定理」のようになります。
なぜ、そうなるのか?
「ピタゴラスの定理」の証明方法は何百か、あるそうですが、今回は
その中から1つ、相似を使った証明方法を紹介します。
まず、下図のように AB=4、AC=3、BC=5 の直角三角形
ABCの点AからBCに直角に交わる線(垂線)を書きます。
三角形ABC、三角形ABD、三角形ACD は相似です。
その相似比は
三角形ABC:三角形ABD:三角形ACD=4:3:5
です。
面積比は
三角形ABC:三角形ABD:三角形ACD
=4×4:3×3:5×5
=16:9:25
になります。
図より
三角形ABC = 三角形ABD + 三角形ACD
ですから、
面積比で計算すると
25 = 16 + 9
のなるわけです。
今回の「基本を考えよう」は「ピタゴラスの定理」でした。次回は
この定理を使って「ドーナツの面積」を出してみます。
お楽しみに。