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投稿日:2011年07月22日

テーマ: 算数

「ピタゴラスの定理」

今回の「基本を考えよう」は「ピタゴラスの定理」です。

小学生は、逆に知らないほうが混乱しないと思いますが、今回は
中学受験を目指す小学生であれば、誰でも「ピタゴラスの定理」を
証明できることを書いてみたいと思います。

 

  「ピタゴラスの定理」とは?

皆さん、よくご存知だと思いますが、下図のような直角三角形の場合、

になります。
直角三角形の辺の比で覚えておかないといけないのは、


   AC:AB:BC=3:4:5
   AC:AB:BC=5:12:13

です。
AC:AB:BC=3:4:5 で確かめてみると、確かに

   AB×AB + AC×AC = BC×BC

   4 × 4 + 3 × 3 = 5 × 5

    16   +  9    =  25

「ピタゴラスの定理」のようになります。

 

  なぜ、そうなるのか?

「ピタゴラスの定理」の証明方法は何百か、あるそうですが、今回は
その中から1つ、相似を使った証明方法を紹介します。

 
まず、下図のように AB=4、AC=3、BC=5 の直角三角形
ABCの点AからBCに直角に交わる線(垂線)を書きます。

三角形ABC、三角形ABD、三角形ACD は相似です。

その相似比は

  三角形ABC:三角形ABD:三角形ACD=4:3:5

です。

面積比は

  三角形ABC:三角形ABD:三角形ACD

               =4×4:3×3:5×5

               =16:9:25

になります。

図より

  三角形ABC = 三角形ABD + 三角形ACD

ですから、

面積比で計算すると

    25   =    16  +  9

のなるわけです。

 

今回の「基本を考えよう」は「ピタゴラスの定理」でした。次回は
この定理を使って「ドーナツの面積」を出してみます。

お楽しみに。