今回の「基礎を考えよう」は「n進法」です。
生理的に(?)嫌いで、苦手意識を持っている生徒さんが多く、「全然わかんない!」と
人気もなく、毛嫌いされてる可愛そうな単元でもあります。
まず10進法の理解から!
算数で普段使っているのが、10進法 です。では、10進法とは何でしょう。
”2536”という数字を考えます。2千5百3十6 です。
10進法 と言うのは、”10個数字が集まると、上の位にあがる”数字の表し方です。上
の図のように、一の位の数が10個集まると、左に1桁ずれて、十の位にあがります。
それぞれ10個集まると、上の位にあがりますから、”2536”は下の図のように書くこと
ができます。
これが10進法です。当たり前です(笑)
「もう嫌だ」と思う人もいると思いますが、実は簡単です。
突然ですが、我々の身近な存在として時間があります。
■問題 2時間26分45秒 は 何秒でしょう
これはどなたでも解けるでしょう。1時間は60分、つまり3600秒。1分は60秒ですから、
■解答 2×3600+26×60+45= 8805(秒)
まさにこれが、n進法を10進法にしていることです!
時・分・秒は下の図のように書くことができます。
つまり、60進法 です。
これを”秒にする”ということは、単位が”秒”だけでしたら、紛れもなく10進法です
から、”60進法を 10進法にする”ことなのです!
2進法を10進法にする!
2進法の数 ”111” を10進法にして見ましょう。
下の図を見て下さい。”時・分・秒 を 秒にする” のと全く同じです。
つまり、
1×2×2 + 1×2 + 1×1 =7
になります。
10進法をn進法にする!
これは、”秒 を 時・分・秒 にする” ことと同じです。
■問題 7777秒は、何時間何分何秒 でしょう。
誰でもできます。
■解答 7777秒をまず、分と秒にします。
7777÷60=129・・・37 つまり 129分37秒です。
つぎに 129分を時間にします。
129 ÷ 60 =2・・・9 つまり 2時間9分です。
答 2時間9分37秒
これは、下の図のように書くこともできます。
10進法をn進法にする、よくみる解法になります。
10進法を3進法にしてみよう!
■問題 68を3進法の数にしなさい。
■解法
答 2112
です。可愛そうな単元に愛の手を(笑)、でした。