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投稿日:2016年05月30日

テーマ: 国語

読解力がある子の3つの特徴

みなさん、こんにちは。受験ドクターのNです。

今回は、「読解力があるお子さんの特徴」についてお話しします。

 

<国語が得意な子って?>

 

①字を丁寧に書く

字の書き方はさまざま。

大きな字、小さな字、角ばった字、丸まった字…

大人顔負けの達筆な字もあれば、判読困難なほどの雑な字も、見受けられます。

そんななか、決して上手ではなくても「ていねいな字」を書く子がいます。

ていねいな字は、たとえ本人が意識していないとしても、

結果的に「読み手によい印象を与える」ことになりますよね。

また、習慣的にていねいな字を書けているお子さんは、

「(文章や設問を)読むときも丁寧」になるのでしょう。読解力の高いお子さんが多いようです。

 

②きちんと話す

書き言葉と話し言葉は無関係ではありません。

ふだんのおしゃべりはラフであっても、あらたまった時には「きちんと話す」。

ここでいう「きちんと」というのは、かたい言葉を使うという意味ではありません。

単語で済ませるのではなく「文で話す」ということです。

相手にきちんと伝わるかどうか意識して話す」ということです。

よく語られる例ですが、

生徒「先生…」  先生「はい、何ですか?」

生徒「宿題…」  先生「宿題がどうしたの?」

はじめから「先生、宿題を忘れてしまいました。どうすればよいでしょうか。」くらいの

話し方ができるようになるためには、特別な技術や才能は要りません。

ふだんの心がけと実践できまります。

また、単語で済ませてしまうお子さんを見ていると、「反射的に思い浮かんだ言葉」を

発してしまうことが多いようです。

きちんと話すことが実践できるようになると、

これはどの言葉で表せばいいのかな?」と考えるようになります。

記述はもちろん、選択肢の適切さを見極める力とも大いに関係してくるわけですね。

 

③人の話をきちんときく

これはなにも国語に限ったことではありません。すべての基礎と言ってよいでしょう。

「人の話をきちんときく」姿勢ができているお子さんは、文章も「きちんと読む」、設問も

「きちんと読む」。自分勝手なイメージや憶測をまじえずに情報を受け止めることが

自然にできます。よって、客観性が身につくわけですね。

くりかえしますが、これは国語に限らず全ての教科、いや、学習以外のあらゆることに

おいても大切な意味をもつことでしょう。

 

<ふだんの生活でできることは?>

では、日常生活の中で具体的に実践できることをこれからご紹介します。

 

①正しい字をなぞる

字をていねいに書くといっても、「我流」のままでは、崩れた字やクセのある字はなおりません。

ここでは「活字の上からなぞって書く」練習をおすすめします。効果を高めるために、パソコンで

かんたんなシートを作ってあげてください。

「字体は教科書体(他の書体の場合、細かい部分で正しい字と異なってしまう場合があります)」

「文字の大きさは20~22ポイント」、そして、できれば、

「文字の色をグレーに」するとよいでしょう。自分の書いた字の跡がはっきり確認できます。

字の雑なお子さんに特に練習してほしいのは、実は「ひらがな・カタカナ」です。

これらが丁寧に書かれるようになれば、漢字も自ずから丁寧になっていきます。

お子さんからすれば「なんでいまさらひらがな・カタカナ…?」と抵抗を感じるでしょうが、

意義をじっくりと説明したうえで実践を促してみてください。

 

②記述解答例の音読と、「問い返す」働きかけ

最も簡単で確実に効果が期待できるのは「記述解答例の音読」です。

これについては前回のブログでとりあげましたので、詳しくはそちらをご参照ください。

さて、きちんと話すためには、実際の会話で常に心がけたいポイントがあります。それは

「何が?」・「何を?」・「何に?」・「なぜ?」です。お子さんが記述の解答で減点される場合、

このような疑問に答えていないことが大変多いのです。であれば、ふだんの会話において

お子さん「やっと終わったよー」  お母さん「何が?」

お子さん「お母さん、取って!」  お母さん「何を?」

などとやってみてください。むろん、親子げんかにならない程度に。

 

③テレビのニュースの内容を説明させてみる

実際に「話をきちんと聞いていたかどうか」を確認する場を意識的に作ってみましょう。

かんたんにできるのは、「いっしょに見ていたテレビ(ニュースがよいでしょう)で話された

内容についていくつか質問して答えさせる」というものです。テストするようなかたい雰囲気

ではなく、会話の中のゲームのような感じでやってみるとよいでしょう。

 

いかがでしょうか。言葉への関わり方を少し工夫してみるだけで、お子さんの国語力は

変わってくるはずです。 ぜひ、実践させてみてください。

国語ドクター