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投稿日:2017年12月21日

テーマ: 国語

入試直前の冬、国語の読解、どうすればいい?

みなさん、こんにちは。受験ドクターのNです。

「いつかなんとかなるかなと思っていたけど、
どうにもならずに、ここまできてしまった…。
もう国語(読解)は捨てるしかないかな…
いや、でもそれで合格できるほど
算理社がいいわけじゃないし…
今から何かできることは?」

日々多くの方から頂戴するご相談。受験をひかえた小6の親御様の
お悩みの多くは、このように切迫しています。

お答えしましょう。
読解の得点力を高めるために、「いまからできること」。

ズバリ、「取り組み方を変える」のです。

「えっ…??」

驚かれましたか?
「そんな…いまからじゃ間に合わないでしょう?」
と思われましたよね。はい、分かります。

でも、間に合うんですよ。

「国語がマズイ」というお子さんの多くは
能力がないのではなく、
間違ったアプローチをしているだけなのです。
そして、それを変えるために必要なのは
正しいアプローチを実践しようとする強い意識」です。

※以下の内容の中には「読解で特に困っているのでなければ
『そんなことをしなくても大丈夫』」というものがいくつかあります。
やっていないからといって、いたずらに不安にならないでくださいね。
黙読のときに頭の中で「音読」するようにしていますか?
 走り読みをしてはいませんか?
ふだんは丁寧に読めていても、文章が長くなると「焦り」から
無意識に読みが雑になってしまうということがあり得ます。

読むところを指でなぞるようにしていますか?
丁寧な読みをうながす動作です。私自身も実践しています。

重要な内容(と思われる箇所)にチェックを入れながら読んでいますか?
 明確な根拠のないままなんとなく線をひいてはいませんか?
これこそが、読解力や得点力を飛躍的に高める「作業」です。
ここでは詳しくは触れませんが、読解の設問が「文章の重要な部分に注目
できているか」を試すために作られているであろうことを考えると、
「読みながらにして正解を発見できるチェック」と言ってもよいでしょう。

一定のペースで文章を読み続けることができています?
 難しい言葉や内容で立ち止まってしまうことはありませんか?
読解が苦手なお子さんの多くは「走り読み(目を動かしているだけ)」を
してしまうのですが、「途中で止まる」あるいは「もどる」というのも
よろしくありません。私は「歩き続けなさい」と言っています。

設問を読むときに頭の中で「音読」するようにしていますか?
文章を読むときと同様です。驚かれるかもしれませんが、「問われている
ことを正しく把握しないまま解答しようとする」お子さんは少なくありません。

正解を選ぶための根拠(ヒント)を本文で確認していますか?
 選択肢をいきなり読んでしまうようなことはありませんか?
「傍線部は読み直す」というお子さんは多いのですが、
それだけで済ませて選択肢を読んでしまうと、多くの場合、
「根拠不十分で悩む⇒間違える」となってしまうわけです。
選択肢で正解するための根拠(ヒント)は、傍線部から何十行も離れたところ
にあるかもしれません。それでも、読みながらのチェックが正しく出来ていれば、
しっかりとした情報検索ができるのです。

選択肢を吟味するときに「意味の近さ」で判断できていますか?
 「同じ言葉があるかどうか」で判断してはいませんか?
多くのお子さんが「ひっかかってしまう」理由が、これです。
目に留まった印象的なフレーズと同じ表現が選択肢に書かれてあると
「あ、書いてある」⇒「合っている」と判断してしまうのですね。
出題者の思うつぼです。

抜き出しの答えを探すときに「具体的なイメージ」をもてていますか?
 ひたすら探してしまうようなことはありませんか?
答えとなる言葉の意味が「プラス(○)かマイナス(×)か
どちらでもない(△)か」ということさえ意識せずに探して
しまうお子さんは珍しくありません。「こういう意味の言葉だな」
と心の中でつぶやければ、よりはやく見つけられますよね。

記述の答えを消しゴムを使うことなく書けていますか?
 “思いつき”で書いてはいませんか?
頭の中のぼんやりとしたイメージのまま見切り発車で書くと、
途中でいろいろな不備に気づいて、そのたびに消しては書き
消しては書き…となってしまいます。

時間配分の大まかなイメージを持てていますか?
 もうひとつの大問に移るときに適切な時間を確保できていますか?
たとえば「試験時間50分・説明文と物語文と知識・分量はだいたい
同じくらい」だとすれば、文章題にかける時間をそれぞれ22~23分
に設定するという具合です。この感覚がないと、「さあもうひとつの
文章題…あ、あと10分しかない…!」なんてことに。
いかがでしょうか。
親御様の目からすれば「単純なこと」ですよね?
でも、国語で困っているお子さんの多くは、そんな単純なことでつまずいているのです。

上記の10項目の実践に時間はかかりません。

必要なのは、あくまでも
正しいアプローチを実践しようとする強い意識」です。

 

国語ドクター