さて、自由が丘の話ばかりだと飽きられるので、今回は国語の話をします。
今年の入試問題を見ていると、狙い通りといいますか、命、生き方に関係する哲学的な文章が多かったですね。
童話も教訓を伝える物語としてとらえると、やはり哲学的なものと言えるでしょう。
世相を反映したものが多くなるのは、社会、理科だけではございません。
ただ厄介なのが、この哲学的文章の背景にある価値観を小学生に教えなければならないということです。
大人に教えることすら大変なのに、子供にそれを教えるわけですから、専門的な知識も必要になってきます。
私自身も、昨年度は哲学に関する本を5,6冊読みました。
基本的なことは知っているつもりだったのですが、やはり本で勉強すると知識の深さが違ってきます。
個人的には、池田晶子さんの文章にはまってしまいました。
このように、中学受験で扱われる題材は高校受験レベルを超えて、大学受験レベルまで手を広げようとしています。
実際、国立大学の入試問題の題材は中学受験で見たことがあるものも出題されています。
井上はさしさんの「汚点」などもその一つです。(ちなみに、この題材は麻布などが過去に出題しています。)
さすがに語彙レベルは抑えてありますが、それでも普通の小学生の語彙レベルははるかに超えています。(難関校は高校生レベルは必要かもしれません。)
そういうわけで、今年からは漢字や語彙に関する指導も強化していきたいと考えています。
まずは、市販のテキストなどで、辞書を活用しながらコツコツ繰り返してしっかり覚えさせていきます。
電子辞書は当然、禁止です。五感を使ったほうが絶対に覚えられますからね。
では、また来週。