ホームページでアップされているように、開成の入試問題の分析をしていますが、ここではもう少し詳しく述べていきたいと思います。今年の入試問題はまずメッセージ付きでした。多分、文章内容から考えるに、日本人としての誇りや正義感という内面的なことをこの文章から感じてほしいという意図があったのではないかと思います。
問題構成は問1の抜き出しの解答が、そのあとに続く記述の問題の手掛かりになっていますので、問1を解けた受験生は、そのあとの問題も解きやすかったのではないかと思います。
開成の問題は傍線部が長く、その解釈を正確に行わないと解けないですし、設問条件の読み取りもポイントになります。
ですから、設問条件だけでなく傍線部の意味までをしっかり意識し、設問者の意図を見抜くことが開成の問題を解く場合、何よりも大切だと思います。
しかし、開成志望者は算数の勉強に力を入れがちで、国語の勉強をないがしろにする傾向があります。
確かに麻布や桜蔭などの比べ、開成の国語は解きやすいですが、だからと言って国語の勉強で手を抜いていると痛い目にあいます。
受験者平均と合格者平均を見比べてもわかるように、しっかりと点差がついていることを肝に銘じてください。
この点差から読み取れる合否のポイントはずばり、記述の精度です。つまり、同じ△でも何点取れるかが勝負の分かれ目なのです。
まして記述力は簡単に身につくものではありません。しっかりと最低でも5年生から記述問題の解き方を意識して解くようにしていきましょう。