この詩は、地球が回転(自転)している中で、目を回しながらも(笑)力強く生きていく人間のたくましさを描いています。地球という自然と、その大きな自然の中でしっかりと生きている人間の力強さというものを「俺」という言葉の強さを借りて表現しているのでしょう。
ですから、筑駒ではまず、この点を問一で気づかせようとしています。そして、問二の設問につながっていくのです。
問二は「生きることはすばらしい」と感じる理由を記述させる問題ですが、この「生きることは素晴らしい」=充実感という心情のつながりと先に述べた詩の内容が読み取れたかどうかが、解答のポイントとなりますね。
地球という自然の中で、自然の息吹を感じながら自分の意志を持って強く生きていくことへの充実感があるからこそ、「いきていることはすばらしい」と感じられるのです。
以上が解説になります。
詩は、言葉が少ない分、言葉の持つイメージを有効に活用できるかがポイントになります。
私が詩を解説するときは、よく「絵」をかきます。情景を視覚化するのです。
詩の解説は、言葉で説明するより、たとえを活用しながら視覚化したほうがわかりやすいです。
あとは詩といえども、心情表現、比喩表現など言葉から解答を読み取ることが原則ですから、その点は外さないようにしましょう。
詩はおもに女子中が多く出題します。
跡見、共立、頌栄、山脇、雙葉(最近は出題なし)、共学では青山、あと男子校では灘ですね。
ただ、筑駒の国語の問題のタイプは、麻布に似ていますね。麻布より長文ではないし、記述量も少ないですが、手掛かりの押さえ方などは似ています。開成とは違いますね。
また入試問題を自由が丘校のホワイトボードに書きますので、ご期待ください。