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投稿日:2010年12月09日

テーマ: 受験情報 / 国語

4,5年の生徒が最低限やるべきことはなにか?

今、4年生や5年生がやるべきことはなんでしょうか。

まず、「知識」を充実させることでしょう。

知識といっても、いろいろです。

まずは、漢字。これは学年の枠を飛び越えてどんどん覚えましょう。

中学受験や大手塾の公開テストに使用される題材は、新潮新書や文芸春秋に掲載された題材などが多く、語彙レベルも高いものばかりです。物語文はかろうじて児童文学ですので、読みやすさはあると思いますが、最近の傾向として古典的な文章からの出題(有島、芥川、太宰など)も目立っているので、物語文でも安心はできません。このような状況なので、漢字力がないと、漢字の意味が分からず、結果として言葉の意味が分からないものが多くなって、文章内容がまったく理解できない状態に陥ります。

4,5年の皆様は、まず漢字学習を充実させてください。

さらに、社会的知識も必要です。

人間は、文章を読むとき、自分の知識や経験と照らし合わせながら文章を理解していきます。

幼い男の子が恋心を理解できないのは、・・・・・わかりますよね。

しかし、一人の人間が実生活で経験できるのはたかが知れてます。そこで、読書が求められるのですが、これも限界があります。なにせ、個人の趣向もありますし。ですから、不足分を補うために、社会的なテーマに触れていく機会を増やすことが求められるのです。例えば、新聞を読む、学校での道徳や社会、理科で学んだことを深めるために、図書館で調べ学習をしていくなど。やはり、調べ学習は大切です。6年になると受験勉強に忙しくなるので、なかなかできませんしね。

これがなんの役に立つのかといわれるかもしれませんが、そもそも中学入試は学校という教育機関が出題します。つまり、中学や高校の先生が作成するのですね。ですから、当然社会的なテーマや道徳的なテーマを扱ったものが題材として選ばれるのです。したがって、このようなテーマを勉強しておくことは文章理解に大いに役立つのです。学校の勉強は大切ですよ。(笑)

あとは、文法力。

指示語、接続語の意味、役割を理解すること。主語、述語、修飾語の関係を、しっかりと理解すること。テクニックで片づけてはいけません。文のつながりが読めないと、正確な読み取りはできませんからね。

あとは文節。単純に「ね」で分けるものとして理解するのはやめましょう。文節は、自立語、付属語の構成から成り立つものだと理解する必要があります。

さらに、具体と抽象という概念の理解。これを理解し、文章を具体と抽象に分けていくことが読解では重要なのです。なぜなら、筆者の考え、人物の心情=抽象だからです。読解では絶対はずしてはいけないところですよね。(笑)

これらの土台があって初めて読解の技術が生かせるのです。

ですから、テクニック云々という前に、これらのことをしっかり学習していきましょう。