先日、東京ビッグサイトで開催中の教育ITソリュ―ションなるものに参加してきました。 会社の研修の一環として行ってきたのですが、名だたる大企業(NTT、SONY,京セラ、パナソニック,住友3M、日立など)やオックスフォード大学、市進など教育関係などが出展していました。特に大企業はコンパニオンまで導入して、宣伝合戦を繰り広げていました。(笑) まあ、塾講師ですとあまり縁がない世界だと思われるかもしれませんが、今、教育の世界でもIT化はかなり進んできています。私もパソコンなしでは仕事ができないですし、セミナー原稿はパワーポイントなるものまで導入して原稿を書いています。 ただ、その中で感じたのは、結局デジタル化しても、アナログ的なものに戻っていくのだなということでした。 どんなにデータ化しても、結局そのデータを分析するのは人間ですし、電子黒板も人間が書く作業は残しています。添削も、結局マンパワーの方が評判がいいです。 タブレッドを導入したある大手塾の開発担当者が言っていましたが、コンピュータで学習の代用ができるのは、単純な学習が限界で、思考系の問題はやはり、授業で講師がその生徒を相手に解説した方が効率的だそうです。確かに、その部分までIT化したら、塾の存在を否定することになりますからね。自殺行為に近いです。(笑) 結局、単純作業の学習はコンピュータで代用しながら、生徒に考えさせるレベルの問題は、講師が導いていくという感じになっていくのでしょう。 でも、裏を返せば、力量のない講師はコンピュータにとってかわられるということになるでしょうから、ますますこの業界は二極化していくでしょう。 人気のある講師とそうでない講師の差がはっきりでてくる厳しい世界になるでしょうね。 私も今年あたりから、その厳しさを実感しています。