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投稿日:2010年04月06日

テーマ: 国語 / 日記

読書と理想の授業

やっと春到来って感じですね。今日もあたたかく、久しぶりにスプリングコートを着て出勤しました。

生徒も私に慣れてきたのか、いろいろな話をしてくれます。

その中で、ある5年生の講習において、読書の話をしました。

私が小学生のとき夢中に読んだのは、伝記ものや歴史もの、シャーロック・ホームズやルパンなどの推理ものでした。特に真田幸村などの戦国武将の話は大好きでした。

推理ものは結構はまってしまい、自分で推理小説もどき(原稿用紙10枚の大作でした。)を作ってしまいました。もちろん自慢げに先生に見せましたが、笑顔でボツにされました。(泣)

そのような小学生のころの読書の中で、一番記憶に残っているのは、夏目漱石の「吾輩は猫である」です。(小学生用ですが)

人間の愚かしさ、滑稽さを猫の視点から描いた作品ですが、もちろん小学生の私にそんな深い内容まで理解できるわけありません。ただ、今まで読んできた勧善懲悪的なものとは違った、なにか考えさせる内容だったので、とても印象深かったです。

私も国語の入試問題を通して、この作品のように、何かを考えさせる授業をしていきたいなと思っています。単なるテクニックだけの伝達ではなく、問題を通して、世の中のことや人生のことなどを考えさせるような授業をすることが理想ですが、なかなか現実は厳しいです。(笑)

ただ受け持ちの生徒が受験ドクターを卒塾するまでには、一回でもいいからそんな授業をしてあげたいと思うこのごろです。