さて先週の続きです。
現場は大変です。
まず私の勤めていた校舎は千葉県にあったので、昨年12月から入試がスタートしました。
昭和秀英、国府台女子の推薦入試、県立千葉の一次入試などが実施されました。
もちろん激励のため、早朝から学校へ出陣。思えば、このときから寝不足と疲労の戦いが始まりました。
冬期講習が始まるころから学習相談が増え始め、授業から帰ってきたら、相談メモが4,5枚というのもざらでした。もちろん、上記の学校に落ちてしまった生徒のフォローもしました。
そして年が明け、入試が本格的にスタート。常総学院、土佐塾、那須海城、西大和、独協埼玉、浦和明の星など首都圏以外の学校や、埼玉の学校が先陣を切ります。このときは、まだ千葉の生徒は落ち着いた感じでした。結果が順調だったこともありますし、やはり本命ではないという意識があったのでしょう。そして、いよいよ20日を迎えます。
ここからは、まさに戦場。なにせ、早朝激励→午後Sで授業→フォロー電話の繰り返し。
休みなんてありません。千葉の学校は、20日から様々な学校の入試がスタートします。
専修大松戸、千葉日大一、東海大浦安、麗澤、市川、東邦大東邦、芝浦工大柏、昭和秀英、渋谷幕張など一日ごとに入試がはじまり、一日ごとに結果が発表されるので、終日塾で待機。
もちろん、合格、不合格の電話が入るたびに、フォロー、おめでとうコール。
こんなときは、人間性がものを言います。とくに不合格だったご家庭のフォローは誰でもつらいもの。
しかし、私たちはここであきらめさせるにはいきません。入試はまだ続いているのです。受験しなければ、絶対に合格はあり得ないのですから、必死に受験のアドバイスをしました。不覚にも涙をながすこともありました。でも勝利を信じ、次の手を冷静にアドバイスしました。
とくに、今まで頑張っていた生徒が不合格だったときは申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
こんなときは上位、下位コースなど関係ありません。
あるお母様から
「Sははっきり言って上位コースのための塾だと思っていましたが、6年生になって先生とお会いし、少なくとも先生は違うなと感じていました。保護者会ではとても熱く語る姿が印象的で、主人ともよい先生にめぐりあえたね。と言っていました。娘にもいろいろアドバイスをいただき、本当にありがとうございました。残念ながら、第一志望はうまくいきませんでしたが、今娘が電話で先生と話をしている姿をみて、本当にうれしそうだったので、やはり先生の影響って強いんだな。と実感しました。私たち家族にとって先生と巡り合えたことが、本当に幸運だったと思います。」
と言われたことが、とても印象に残っています。
こんなこと言われるたびに、この仕事やっててよかったと思います。
だから、手を抜けないんですよね。厳しくするのも、この受験の怖さをよく知っているから。
このように怒涛のごとく一月が過ぎ去って行きました。
そして、いよいよ2月。御三家をはじめ、有名な学校の入試が幕を開けます。
さてこの続きは、次週。
来週は、2月入試の厳しさと、どんな生徒が入試に勝ち残れるのかを簡単に述べていきたいと思います。
乞う御期待??