さて、先週の続きです。
2月入試ですが、まず今年度の傾向として、
①午後入試が増え、受験パターンが多様化
②出願期間ぎりぎりまで待って出願する、ダブル出願をしないなど、少しでも受験料を節約しようと
する御家庭が多かった。
③受験者のレベルが上がってきて、どこの学校も油断できない状況になってきた。
④共学化した学校の人気は高く、逆に男子校、女子校を敬遠する御家庭が増えている。
⑤行けるところを早めに、かつ確実に抑えたいと考える御家庭がある一方、ある程度の学校に合格
できなければ、高校受験でリベンジするという考えを持つご家庭も増えてきている。
⑥父親が、受験勉強や志望校選びに積極的にかかわるようになってきた。
ということが実感としてありました。(あくまで主観です。詳しい統計は各塾の入試報告会資料を参考にしてください。)
これらのことから言えるのは、
大人が受験に深くかかわり、明確な意志を持って志望校選びをしているということでしょう。
もちろん、これらの傾向は中学受験を真剣に考えている証左であり、素晴らしいことですが、一方で少し気になったのが、親のほうが受験にのめりこみ、肝心の子供の意見を聞いて話し合うという過程を省略してしまう御家庭もあったということです。
当然、それは生徒本人の学習に対するモチベーションにも影響を与え、勉強しなくなるばかりか、「親のために受験してやる」という発言をする生徒までいました。
やはり、動機づけは大切です。子供の意見を100パーセント聞くととんでもないことになるので、ある程度の誘導は必要ですが、話し合い(バトル?)も大切だと思います。
そして話し合いのときは、しっかり親の考えを伝えるとともに、塾などでかかるお金のこともちゃんと話すべきだと思います。人間当たり前と思った瞬間から感謝しなくなりますから。
もしうまくいかない場合は、他人に入ってもらうことです。つまり、信頼できる塾の先生に声かけをお願いするのです。私も何度、親子げんかの仲裁をしたことか(笑)
さて
話は横道にそれましたが、2月の入試は一日一日で展開がガラリと変わります。
インターネット発表する学校も増えおり、その日のうちに結果が出るので、それによって受験パターンが大幅に変わるからです。
だから、現場は夜遅くまで気が抜けません。
また学校によっては複数回受験を優遇するところもあるので、不合格の場合、そのまま受け続けるか、それとも他校を受験するかも考えて判断しなければなりません。
さらに合格校の手続きの期限もあるので、受験を続ける場合、その手続きをどうするかという問題も生じます。
そう、まさにいろいろな問題が発生し、短時間で判断することが求められるのです。
もちろん、アドバイスする現場の先生も同じです。まして、人の一生を左右しかねないのですから、いい加減なアドバイスなんてできません。
だから、この1日~5,6日までの期間は我々も臨戦態勢。疲労もピークに達します。慣れることはありません。朝始発で激励会場へ→校舎で待機(夜10時過ぎまで必ずいました。)なんて生活が5日間続きます。
まさに「事件は会議室で起きているんじゃない、現場で起きているんだ!」という状態ですね。
話が長くなりましたので、今日はここまでにします。
次回は、今回お話しできなかった入試に勝つ生徒の条件などにも触れていきたいと思います。