国語の授業のやり方は実に様々です。
これは大手塾も同様で、さらに同じ塾でも先生によってやり方が違う場合もあります。
もちろんやり方はそれぞれあっていいのですが、危険なのは、生徒が解答や解説で分かったつもりになることです。国語は、とくにその傾向が強い。なにせ日本語で書いてあるので、解答など読めば何となくわかったような気持ちになるのです。これが、実は危険なのです。
私が生徒に求めるのは、「考え方」=設問文の意味→傍線部の解釈→根拠(本文中の手掛かり)→選択肢を吟味(記述の場合は、「型」にあてはめて、要素をピックアップ)→解答へという解答までのプロセスを理解できたかどうかです。
もちろん一方的に解説するだけでは、ここまで生徒に理解させるのは無理です。だから問いかけをして生徒に考えさせながら、うまく誘導して(?)生徒に、この過程をたどってもらうのです。
このような学習体験を繰り返していけば、少しずつ普遍的な解法が身についてくるのです。
人間、体験したことは結構覚えていますからね。
ただそれだけでは不安なので、宿題にも考え方を書くよう義務づけています。
家で考え方を書くことで、授業でやったことが再認識され、自分の学力に結びついていくんです。
だからある意味、私の授業は大変です。頭をいっぱい使います。
ある男の子曰く、「運動会より疲れる」そうです。そして、その男の子は私の授業を受けた後、疲労困憊して帰っていきました。(笑)
ここで、国語の授業で解説を聞く時の注意点を書いておきます。
①設問ではどんな事を聞いているのかを確認する。
②正解にどうやってたどりつくのかを理解する。(→などを使って図で示すことができれば最高。)
③間違った場合、なぜ間違ったのかを理解する。
④自分で、②の内容を再現できるかチェック。
以上です。
あくまでも論理的に「わかる」ことです。なんとなく「わかった」はニセモノですから、生徒のみなさん、御注意を。