先週の続きです。
先週は、文章を早く読むコツを簡単にお伝えしましたが、もちろんこれだけで早く正確に解けるわけではありません。設問を正確に読むことが求められるのです。
しかし、意外とこれを意識している生徒はいません。(とくに男子)
なぜでしょうか。
まず、塾の授業で設問の読みとるスキルを教えていないことが挙げられます。
どいうことかというと、
例えば「文章内容にふさわしくないものを選べ。」という設問に、ある生徒がふさわしいものと勘違いして選んだとします。そうすると、「ちゃんと設問読め~」と注意されるだけで、、設問解説をして終了となります。このような指導だと、いつまでたったも生徒は同じミスをします。
「ちゃんと読め~」と言われて、読める子ならこんなミスはしません。
それができないから、ミスをするのです。つまり、設問を読み取る技術がないから、間違うのです。
ではどうすればよいのか。
まず、設問で「何を」聞いているのかを確認し、この「何を」に当たる部分に線を引く。
例えば、《~という技術とありますが、どんな技術ですか。》という設問なら、「技術」という言葉にラインを引くのです。(これがキーワードになります。)
次にもう一度、心の中で音読をします。
これらの作業をしてから、傍線部に戻り、主語、述語をチェック、指示語の内容、比喩表現の意味など不明確なものを傍線部の前後の内容から具体化していく。
簡単に言えば、傍線部の内容の吟味を行うのです。そして手掛かりを探していく。
このような筋道を追って考えていくことが、設問を正しく読み取るためには必要なのです。
あとは、ひたすら訓練。
講師が生徒に問いかけしながら、これらのことを意識させる。
これを授業の中で徹底的に行い、習慣化させる。
このような思考訓練を積み重ねていけば、だんだん生徒の頭の中で、この考え方がパターン化されて「正確に、早く」解けるようになるのです。
もちろん、先のような読み取りのミスもなくなります。
算数の計算ミスも同じ。ささいなミスをするのは、それなりの原因があるのです。
これが、読解のカギです。
文章だけでなく、設問文も含めて「読解」なのです。
生徒の皆様、分かりましたか?
では、これで授業?を終わります。
疲れた~(笑)