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投稿日:2010年07月17日

テーマ: 国語 / 日記

夏期講習について

さて、いよいよ夏期講習が来週からスタートです。

私も今、自分のスケジュールを見て・・・・・・・見ぬふりをします。

私は夏期講習終了まで生きていられるのかな・・・・というのが唯一の心配です。

さて、ここで国語の講師らしく(笑)、私の国語の学習指導方法について述べていきます。

まず最初は、短文演習をしていきます。

ここでのポイントは、講師の教わった文章の構造のとらえ方や線の引き方、主題、要旨のとらえ方を講師の前で、文章を使って練習(アウトプット)するということです。

短文でする理由は、初めて学んだことをトレーニングするのですから、レベルを落としたほうがやりやすいし、長文と比べて数をこなせるので、定着しやすいと思うからです。

さらに設問文の意味→傍線部プラス前後から手掛かりをつかむ→論理パターンを使って、解答を導く、という設問のアプローチ方法や、選択問題、書き抜き、記述問題(文章中の言葉を使ってまとめる程度のレベル)の考え方の基本を学び、このことを意識して授業中にトレーニングしていきます。

この段階が卒業したら、第二段階へと進みます。

ここでは文章の長さを増やし、文章と設問の難易度を上げます。

また同時に、テーマ別学習をしていきます。国語でテーマ別と言われても、ピンと来ないと思いますが、要は文章のタイプによって、展開の仕方や主題、要旨がパターン化されているのです。

もちろん、このパターンに当てはまらない文章もありますが、知っていて損はないはずです。

なぜ、このようなことが起きるかというと、国語の入試問題は教育者が作成するため、道徳性があるものを題材として選ぶからです。道徳性は普遍的なもの(この言葉の意味がわからない人は辞書で調べましょう。よく入試に出てきますよ。電子辞書はだめですよ。)ですから、おのずと文章の方向性もパターン化するのです。

大概の中学入試問題は、ここまでやればOKです。あとは志望校対策と弱点補強をしていくだけです。ただ、これだけでは足らない学校群があります。

それは灘、筑駒、開成、麻布、栄光、(聖光)、駒場東邦、武蔵、慶應普通部、桜蔭、双葉、フェリス、おう友、学習院女子などです。

このレベルは、上記以外に長文読解力、記述力の強化を図っていかなければなりません。

もちろん、ここに挙げた学校すべてが長文ではありませんし、記述に関しても、全体をまとめる記述問題する学校もあれば、細部の記述のみという学校もあります。

ですから、このレベルなると志望校の傾向と本人の実力に合わせ、個々に対応していくことが求められます。

あと、この時期よく「過去問をいつやったらよいですか。」という質問を受けます。

これは、志望校や個々の学力によって違いますが、遅くても6年の夏ぐらまでには一度チャレンジすべきです。大手塾は、9月からと言うでしょうが、そのころは志望校別特訓などで忙しくなり、じっくり過去問を解くことができません。大手塾がそのように言うのは、カリキュラムや営業上の関係からです。

以上、ちょっと本格的に国語の学習について述べてみました。チャンチャン。

追伸

夏期講習用のカリキュラムを個々に作成しましたので、生徒のみなさんはそれをしっかり読んで、夏期講習の勉強に励んでください。鍛えますよ~。おー怖。