今回の四谷のテストの特徴は、以下の4つです。
1長文・・8000字程度
(ちなみに今年度この字数で出題した学校は、聖光学院、サレジオ、渋幕、慶應湘南藤沢、吉祥女子、桜蔭、普連土、晃華、日本女子大付属ぐらいです。しかも、この難易度で出している学校は渋幕、桜蔭、聖光レベルです。)
2説明的文章の言葉の難易度の高さ
例えば、「先駆的な」、「有用性」、「辺境」、「資源」という言葉がキーワードになっていますが、漢字力がない生徒は意味が類推出来なので、相当困ったはず。さらに、語句の知識がないと解けなそうな問題が、問二、三、五、、九と設問の半部以上を占めます。それ以外にも、問八は文法なので、やはり語彙力、知識力がそこそこないと問題すら解けないという状態になっています。
3テクニックが求められる。
例えば、二の文章の問五は対比で解く問題です。資源が貧しい=少ない国=日本という図式が思い浮かべば、資源が豊かな環境の答えは、対比させていけばよいので、極端な話、選択肢だけで解けます。
物語文のほうも、問二はア、イは真っ先に消して、ウ、エで悩んで、ウは言い過ぎだし、エは一応安治のセリフから読み取れるので、エかなという感じで解いていきます。つまり、典型的な消去法で解きますので、選択肢の吟味を丁寧にしてしまうと、選べなくなるという難点があります。
あと、物語文のほうでは「安治」=「僕」というふうに、主人公の名前を整理しておかないと混乱します。
4記述問題が得点源
やはり、記述問題は簡単でした。物語文では傍線部の前後のやり取りと設問条件である安治の性格をつなげて考えれば、解けそうですし、心情語も155行目に書いてあります。
二の説明的文章も、傍線部の前をおさえれば、解答を導き出せます。
たぶんキーワードを外さなければ、点数は取れます。
以上、簡単に分析しました。今回の四谷は難しかったという生徒が多かったので、緊急速報としてお知らせしました。あくまで、緊急ですから毎回しませんので、期待しないように。(笑)