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投稿日:2010年11月01日

テーマ: 未分類

国語の基礎

国語の基礎ってなんでしょう?
私は、言葉、語句、文法だと思います。
ドクターに通塾している生徒を見ていると、この点を軽く考えている生徒が多いです。
今、自由自在というものを使って文法などを教えているのですが、修飾語の意味や自立語、付属語の役割、文節分け、主語、述語の意味などを意外と知らない生徒が多いです。
これらは、一文を正しく理解するために必要な知識。これらをいい加減にやっていれば、文脈を正しく理解できません。結果として、字面を追うだけの読解になり、文章理解がいい加減になります。このような状態で、いくら解き方を教えても解けるようにはなりません。指示語、接続語も同様です。
さらにもっとひどいのは、言葉の知識。
これがないと、まともに文章は読めません。文脈で意味を判断しろと言われても、上記のように、その文脈がいい加減ですから、意味がわからないまま読んでいくことになります。
漢字なんかもそう。漢字力があれば、多少難しい熟語でも、漢字から意味を類推できます。
これらを克服するために、今「自由自在」をフル活用しています。
今年改訂版が出たのですが、この教材は中学受験の基礎づくりにはもってこいです。
なぜなら、参考書的な問題集なので、導入もしやすいですし、入試問題も付いているので、応用力も身に付きます。特に、発展問題は灘や筑駒、フェリスなどの過去問を改題したものがあるので、結構難しいですしね。
あと、授業中に辞書を引かせます。
よく語句の意味を聞く生徒が多いのですが、私は答えないようにしています。その代り、辞書を引かせます。電子辞書は禁止です。語句を覚えるためには、手を動かし、頭を働かせながら意味を理解しないと、覚えません。楽して覚えることなど出来ないのです。
また、辞書を引いているうちに、さまざまな言葉に出会うし、言葉の説明を読むことで、活字から情報を得るいい練習になります。
当然、6年生にもやらせています。いまさら間に合うのか?といわれるかもしれませんが、論理的な思考方法は身についてきているので、逆にこの部分が強化されれば、国語力はかなり伸びるはずです。現に、このようなことが身に付いている生徒は、軒並み偏差値60(sapixの偏差値)を超えてきています。
これらをまずしっかり強化しながら、弱点補強、志望校対策をしていく。
公開テストで高い偏差値をとることが目的ではなく、あくまでも入試で得点を取るための力を身につけさせることが大切。
公開テストは、塾の思考のくせに合うかどうかで結果が左右されやすいし、いろんなテストを受けても、結果が悪ければ、生徒をどんどん追い詰めてしまい、自信を喪失してしまう。
自信を喪失すれば、その後の受験勉強に悪影響を与え、最悪の事態を招きかねない。
公開テストは、あくまでも志望校の受験者のレベルチェックと生徒自身の位置づけや弱点を洗い出すために受けるのです。あとは、入試の予行練習です。
だから、たくさん受ければいいってもんではないのです。たくさん受ければ、情報に踊らされてかえって不安になります。
このようなことを言っても、やはり偏差値ですべてを図ろうとするご家庭も多いのですが・・よく考えてみてください。
大手塾の御三家コースでも、過去問と似た問題をひたすら解かせるし、サピックスなんかは、5年のころから少しずつ御三家の過去問の類似問題を平常テキストに入れて解かせています。
結局、大手塾の上位コースも過去問対策をして、過去問での得点力を磨いているのです。
偏差はあくまでもバロメーターでしかありません。
(実際、サピックスのとき、最終的に受かるかどうかは授業での手ごたえで結構判断していました。なにせ12月からテストはないのですから。11月の偏差値で55くらいだったのに、渋幕や桜蔭に合格した生徒も教え子にいましたし。)
ただし、過去問対策だけではだめです。その生徒の学力に合わせながら、弱点補強をしていくことを合わせて行っていかないと、肝心の得点力は上がりません。
あくまでも、アウトプットとインプットのバランスが大切なのです。
ラスト3カ月。最後の最後まであきらめずに、学力を伸ばすことだけを考えて指導していくつもりです。
必ず「伸びる」と信じて。