よく「国語はもともとの才能や読書量が影響されるので、塾で勉強しても効果がないのでは?」とか、「テクニックを教えてくれ。」とか言われることが多いのですが、これは国語の一面でしかありません。
テクニックを教えたからと言って、すぐ伸びるほど簡単な教科ではないし、かといって何もしなくても合格ラインにのるほど、入試問題は甘くはありません。
私の教え子にも、国語が得意で、センター模試や四谷合不合で志望校の80%合格偏差値には余裕で達している生徒がいますが、だからと言って何もしていないわけではなく、苦手なジャンルの克服、記述対策などをしてしっかり補強しています。もちろん、難関校、上位校志望者だけではありません。
入試では自分が理解できる文章が出題されるとは限りませんし、テクニックだけ練習しても、実際の入試問題で、それが活用できるかは未知数です。問題傾向が変わる場合もありますし。
国語で求められる力は、簡単にいうと
語彙力、論理的思考力、主題や要旨など筆者の考え方の背景にある道徳価値観、記述力です。
これを教材を通して、どのように身に着けていくかが大切なのです。
それを身に着けさせるために、教材選びから指導方法、家庭学習のやり方などを考えるのが国語の講師の仕事なのです。もちろん、入試問題の研究もしていかなければなりませんので、地道な研究が必要ですし、記述添削の能力も必要なので、その能力を鍛える訓練も必要です。幸い、私はサピックスでαコースから基礎コースまでのB授業を担当しましたので、その能力は「持ってます」(笑)。だから、個別指導で過去問を解いたものも、その日のうちに返却することが可能です。場合によっては、生徒の目の前で添削しながら解説をします。昨日も、開成、桜蔭、桐朋、成城学園の過去問を添削して返却しました。(かなり疲れましたが(泣)。)
最近は、日能研の日特の記述問題の添削などもサービスでやっています。(笑)
このように、国語の講師の仕事は結構大変ですし、奥が深し。誰でもできるものではありません。まして入試問題を「解ける」レベルでは、解説はできても、能力を伸ばす指導はできません。
しっかりとした技術を身につけた国語の講師が指導しているなら、塾に行って効果があるし、そのような講師ならば、決してテクニックだけやればいいという指導もしないでしょう。
たぶん、私より指導技術が優れている講師もたくさんいるでしょう。だからこそ、この仕事が面白いんです。負けず嫌いだから、ライバルがいたほうが燃えるんですね。(笑)
いずれ、名実ともに一番になれたらいいんですけどね。(笑)まあ、ぼちぼち頑張ります。
受験生の皆様も、頑張りましょうね。