今、5,6年生の御三家志望の生徒を指導しているのですが、成績を見ると算数はかなりできる生徒が多いようです。例えば、サピックスの偏差値だと70を超える生徒が、国語(特に記述)で悩んでいることが非常に多いです。もちろん、国語講師だから、国語が苦手な生徒が集まるというのもあるでしょうが、それにしても多いような気がします。
その原因の一つは、集団授業の記述指導の限界が挙げられます。
簡単な添削はしてくれるでしょうが、細かく、具体的に指導されないので、なんとなくわかるというレベルで記述の推敲を終わらせてしまい、深く考える機会を失っていく。
その結果、どうやって記述を考えていけばよいのかわからなくなってしまう、という悪循環にはまっていくのです。現に私が具体的に指導したら、サピックスオープンのBタイプで50→67まで上がった生徒もいました。
やはり、しっかり論理的に指導する一方で、個々のレベルに合わせた指導をしていくことが、国語、とりわけ記述指導には不可欠なのです。
では、どうやって指導していくのか。
例えば、
★傍線部の言い換え記述は、指示語、比喩など分かりにくい部分を傍線部の前後から言い換え、傍線部の意味を押さえることが大切。そのうえで、キーワードと同じ表現を探し、具体的な内容を見つけ、その部分を言い換えて記述を書く。
例 「そんな他人の夏の一つ」とはどういうことか。
↓
そんな=直前の出来事を指す。
さらに、それは「他人」が関係した「夏」の出来事だと分かる。
↓
後は、直前の「他人」が起こした「夏」の「出来事」を
①誰が、どうした=事実
②①の理由 という形でまとめる。
こんな感じで考えていくとよいと思います。
ご参考にしてください。