算数科の大木快です!
6月のイメージ…カタツムリとアジサイが定番ですね。
アジサイの花びらのように見えているところは、実は「がく」です。花びらはありません!
真ん中のところに小さな花があります。気をつけて観察してみてください。
我が家のアジサイは、以前に間違って冬に剪定したことがあり、なんとその夏は全く花が一つも咲きませんでした。調べてみると、花芽になるところを全部切ってしまっていたみたいで…。今年は大丈夫そうです。大きなつぼみをつけて今にも咲きそうです。
ところで、「裏ワザ」っていう言葉、すっかり一般的に使われていますね。いつごろからあるんでしょうか。
ウィキペディアには、こうあります。
「裏技(うらわざ)とは、取扱説明書(解説書)といった公式文書で発表されていない方法、あるいは技術を指す俗語。主にコンピュータゲームにおいて、実行すると特異な現象を引き起こすテクニックのこと。もしくは、余り知られていないが、知っていると生活上便利な知恵などのこと」
じゃあ受験テクニックとして紹介する裏ワザとは…?
「教科書や参考書に載っていない方法のこと。あまり知られていないが、知っていると便利な方法のこと」
多くの人は普通のやり方で解いているところを、自分だけ違うやり方、で人より早く解ければ、痛快ですね。
「破壊力があり、一度使ったらやめられない方法」
子どもが喜びそうです。
「ただし、使える場面に制限がある」
これもまた魅力と言っていいのでは?
今回紹介する裏ワザは、「均等切りの面積比」です。
初めに、相似な三角形の面積比をおさらいします。
図のように、五つの相似な三角形があります。
1辺の長さが1:2:3:4:5の相似な三角形は、
底辺、高さがそれぞれに1:2:3:4:5になっていますから、
五つの三角形の面積比は、
1×1:2×2:3×3:4×4:5×5
=1:4:9:16:25
となります。
では、次の図形のア、イ、ウ、エ、オの
面積比はどうでしょうか。
イ、ウ、エ、オは先に示した相似な五つの三角形のうち、
隣り合う三角形の差になっていることがわかりますね。
ア=1として、先に求めた面積比1,4,9,16,25の差をそれぞれとると、
イ… 4-1=3
ウ… 9-4=5
エ… 16-9=7
オ…25-16=9
何と、奇数が並んでいるじゃありませんか!
何も考えなくていいんですか?
…いいんです!「平方数の差=奇数」は一般に成り立つので、この先は11,13,15…とどこまでも奇数が続くんです。覚えやすくて便利ですね!
ここで、この1,3,5,…と続く数字を
均等切りの面積比
と呼ぶことにします。
どんな問題に応用できるか、一緒に見てみましょう。
ふつうはこうなります。
→面積比は5×5:9×9:12×12=25:81:144
よって、イは81-25=56、ウは144-81=63となり、
イ:ウ=56:63=8:9 (答え)
ではここで裏ワザです。
均等切りの面積比を使うとどうなるか…
①高さの比に応じて、等間隔に分割する。
(赤線部分を引く)
②上から順に、1,3,5…と奇数を書き込む。
どうでしょうか…
すでに答えが出ていますね!
一応足し算して…
となりました。
さて、今回のまとめです。
均等切りの面積比